先週家族旅行をしてきました。
とても楽しい旅行で、兄家族とも久しぶりに再会することができました。
そんな中、私が実の両親から怒られるという事件が発生しました。
何気ない一言から・・・
この旅行は私が計画・予約など行っており、会計もオンライン決済で済ましておりました。
両親の部屋で旅行代金の精算をしておりました。(わが家の家族旅行は全て両親が費用負担してくれる)
その場で
①8月末の社労士試験が終わったら、実家に帰る頻度を増やそうと考えてること
②いつ働くことになるのか分からないので、帰れる時に帰っておきたい(孫の顔をいっぱい見せておきたい)
というニュアンスのことを話しました。
おそらく②の内容が両親の不満(不安?)に火をつけてしまいました。
夫婦共働きで厚生年金に入れ!
両親の主張はこうでした。
「将来子どもに迷惑をかけないように、しっかりと2人で働いて厚生年金をもらえるようにしておけ!」
「運用してるかもしれんが、そんなものは当てにならない!」
両親の知り合いには国民年金だけの人もおり、月6万円程度の収入しかない人も多いそうです。そういった人を目の当たりにして不安を感じているのでしょう。
両親は共に公務員だったため、年金支給額も多く、退職金で多くの資産も持っています。
そんな両親の正論はある意味ではその通りだし、そうではないと考えている自分もいます。
せっかくの楽しい旅行先でしたので、両親の不満をあびるだけあびて、大して反論もせずに部屋を去りました。
前提条件が違う議論は無意味である
私が両親に反論しなかった理由はたくさんありますが、まず前提条件が違います。
両親は自分の子どもが将来大きくなった後(=老後)のお金は子ども達に頼らずに自分達でしっかりと工面しなさい。(=子ども達にお金で迷惑をかけるな)
そのために夫婦共働きで厚生年金に加入し、老後の収入減を確保しなさい。
というものです。
これは私も大いに賛同する内容ですが、私は厚生年金に頼るのではなく、株式の配当金を頼ろうとしています。
実際にわが家の年間配当金はすでに厚生年金の平均支給額並となっています。
妻は現在も会社員で厚生年金に加入しております。
私も国民年金+厚生年金並の配当金をゲットしています。
事実として両親の要望(=老後の厚生年金程度の収入確保せよ!)を私は完全に達成しているのですが、両親は厚生年金を、私は株式の配当金を信じており、この前提条件が違う限り議論は平行線をたどることになると思います。
厚生年金と配当金のどちらを信じるか?
これに明確な答えは出せません。
どっちか正しいかは神のみぞ知るところです。
個人的には過去のデータから見ると株式の配当金は増配を繰り返している。
だから30~40年後には現在の配当金よりも多い配当金になっていると考えています。
対して厚生年金はどうでしょうか?
昭和61年に厚生年金は支給額の30%削減を決定しました。
金融リテラシーのある人は厚生年金の魔法の数字0.005481を知っていますよね?
昭和61年以前は0.01だったのです。余談ですが、反対世論を抑えるために国民年金の3号被保険者制度を作っています。
要は年金減らすけど配偶者を国民年金に無料加入させるから許してね!って感じです。
現在の年金は「保険料水準固定方式」です。
つまり現役世代の保険料は増やさない=何かあれば年金支給額を減らすという方式です。
さらにはマクロ経済スライドで物価や賃金上昇しても、年金の上昇率は抑えられます。
少子高齢化はますます加速し、65歳以降も働き続ける人がどんどん増えています。
現代ですらこのような制度なのに、30年後にはどうなっているでしょうか?
おそらく年金支給額は数十%減額し、支給開始年齢も70~75歳になっていることでしょう。
だから私は厚生年金ではなく、株式の配当金を信じているのです。
悪意ではなく善意からくる言葉
本当は上記のようなことを語って、反論してもよかったのですが、旅行先でそんなしょうもない話する必要ありますかね?
ないですよねww
じゃあ親には言いたいことを言わせておけば良いのです。
親の心配や不安も私や家族のことを想って言ってくれていることです。
それを忘れてはいけません。悪意はなく善意からくる言葉なのです。
旅行先は自分の金融知識や年金の歴史を語る場所ではなく、楽しく思い出を作る場所です。
そして両親の不安や発言は悪意ではなく善意から来ている。
そう考えれば、親の意見が自分の意見と違っても反論や議論することなく、「そうだね。子ども達に迷惑かけないようにとは考えている」と発言しておけばOKです。
私はそうしてやり過ごしました。
両親は運用に懐疑的なので、おそらくどれだけ説明しても納得はしないと考えてます。
まあそう考える方が一般的だと思うけど、機会があれば、暇な時に少しずつ説明したいなと思っています。