主夫日記

30代子持ちセミリタイアは親から理解されない

先日実家に帰り、親から「今後どうするのか?」と聞かれました。
親から見れば、30代で職に就かない息子というのは心配にもなるでしょう。

そこでわが家の考えを熱弁してみましたが、効果は全くありませんでした。
投資・子育て・人生観の価値観の違いを如実に感じましたので、一部ご紹介します。

セミリタイアと将来についてのわが家の考え方

金銭的に今すぐ働く必要はない

  1. 現在の資産は約5500万円で借金0
  2. 配当金は年間150万円程度
  3. 妻の収入+配当金だけで、年間240万円の家計収支プラス

「これだけの理由から金銭的に今すぐ働く必要はないと判断している」と説明しました。

そのため今年の社労士試験に合格したが、最短でも2023年夏~秋くらいに社労士資格を取得できるので、そこから就職や開業を考えていると説明しました。

私が働くデメリットを説明

そして今すぐに私が働くと以下のようなデメリットがあると説明しました。

  1. 妻がフルタイム勤務しにくい
  2. 子ども達の保育園時間が伸びる(好きな遊びができない)
  3. 選択肢が狭まる(子どもの早めの風邪対応など)

何より毎日楽しそうに過ごしている子ども達の生活を奪うことはできません。
別に金銭的に困窮しているわけでもないし、子ども達が将来困らないようにきちんと考えています

生涯現役も視野に入れて働き方を考えている

育児が一段落したら、将来現役で働けるだけ働こうと考えている趣旨を説明しました。
セミリタイアしても育児が無い(子どもが大きくなっている)のは暇だと分かっているのでね・・・

年金支給も70歳以上はほぼ確実だし、厚生年金はどうなっているか想像もできません・・・
そのため確定拠出年金をやりながら、生涯現役でいけるとこまで行く予定と話しました。

子どもとの時間をできるだけ共有したい

ここまで金銭面、今働くことのデメリット、生涯現役を視野に入れているという話をしてきました。

そして「小さい子どもとの時間をできるだけ共有したい」と考えていると説明しました。
それが今一番したいことで、夫婦の価値観でありますからね。

まあこのような感じで親に説明した訳ですが・・・
結果は残念なものでした・・・

30代セミリタイア夫を息子に持つ親の言い分

公的年金(厚生年金)の大事さ

親の友達にも厚生年金に加入せず、国民年金だけであり、現在生活保護を受けている人がいるという話をされました。

その話から公的年金の大事さを説明されましたが、社労士とFPの私からすれば、厚生年金改悪の歴史を見てくださいという感じで、説明しましたがダメでした。

そして私は厚生年金には一応9年加入しており、不足分は確定拠出年金である程度は賄える予定と言いましたが、こちらも理解されませんでした。

父親は頭は良いのですが、ここら辺の知識がどの程度あるのか不明なので、話は平行線をたどりました。

運用に頼るな!不労所得は悪!子どもに働く姿勢を見せろ!

資産運用に頼るな!は私も同意見です。
運用に全てを託せば人生の主導権を相場に委ねることになりますからね。

しかしながらある程度運用しないと昨今のインフレ・円安に対応できないのも事実です。
わが家はインフレ・円安対策で米国株を購入し、ドル建て収入を得ています

この辺もきちんと説明しましたが・・・・
どうやら配当金=不労所得は悪という考え方のようでした。

こればっかりは意見の相違なので仕方ありません。
親は不労所得に頼らずに、しっかり働けという感じでした。

そして子どもに働く姿勢を見せた方が良いと言われました。
ここら辺で珍しくキレそうになりました(笑)

子どもの生活習慣について

さらにわが家の子ども達が朝7時半まで寝ているという話をすると「もっと早く起こした方が良い」と言われました。

きちんと未就学児の推奨睡眠データを元に反論しましたが、聞き入れてもらえず。
個人的には幼児の睡眠時間よりも大事なものって衣食住しかないと考えているのですが、価値観の違いが鮮明に出ていました。

「親の金をアテにするな」とまで言われる

これも少し心外でした。
しかし今まで冗談で言ってた言葉を真に受けられてしまったということで、反省しております。

ただまあ総資産5000万円以上あって、そんなこと言われる?って感じですが・・・
親の金を当てにする子供は30代前半で5000万円も貯めないよ・・・
今後は発言や態度に気を付けたいと思います。

親と話して分かったこと

育った環境が異なり、価値観も違う

私の親は金銭的に苦労した過去があります。
それが影響しているのか分かりませんが、「子どもにお金のことで苦労させない」という意識が強いと感じています。

実際に私も県外の大学に進学し、学費や下宿費は全額出してもらっています。
そのことには非常に感謝しています。

しかし、個人的にはそこに固執して大事なものを見失ってはいけないと考えています。
自分が幸福に生きる
働いている姿よりも、親である大人が子供に見せる姿はこれだと思うのです。

そのための不労所得です。
そのためのセミリタイアです。

親と話していた感じたのは「豊かに生きる」という概念がないことです。
まあ欲が無いのか、そのような余裕は無かったのか、そんなこと考えたこともないのかは不明ですが。

子どもに対する考え方の違い

私の場合は大学院まで行かせてもらいました。
それは本当に感謝しています。

そして両親はフルタイムで働いてましたが、小さい頃寂しいと感じた記憶はほとんどありません。
ただそれ以外の人生を私は知らないのです。

確かに友達の家に遊びに行けば、母親がいる家庭がほとんどでした。
それでも寂しくなかったのは、その事実に気付かず、自分の家庭が普通だと考えていたからです。

どちらが良いかは分かりません。

良い教育を受けるために、幼少時は子どもとの時間を削っても働き続けお金を稼ぐ。
教育にお金はあまり出せないけど、親がいつも一緒にいてくれる。

だから私は両方できるようにしようと思ったのです。
倹約に努め、お金を貯めて、運用に回し、労働時間を削り、子どもとの時間を共有する。
良い教育のためのお金も残しておく。

これができるようにお金を貯めてきました。
ここに一応の目途が付いたからセミリタイアしたのですが、親からの理解は全く得られませんでした。

今後の親との関わり方について

お金の話・仕事の話は一切しないことにしようと考えました。
それ以外は何も変わりません。

これまでのように感謝し、尊敬し、できる限りの親孝行をしたいと考えています。
たとえ価値観が合わなくても、大事な親なのは変わりありませんからね。

この生き方が”普通じゃない”のは百も承知です。
しかし妻と何度も話し合い、この生き方・働き方・子育ての仕方が最適だと考えています。

たとえ親から批判されようが、全く問題ありません。
私の生き方に親が不満を持つなら、私が自由に生きている証拠です。

親が私の生き方に心配するのは親の課題です。
私が踏み込むべき課題ではありません。

逆に私がどう生きるか?は私の課題です。
そこに両親の気持ちを介入させてはいけません。

今後も妻と相談しながら、家族が最も幸福になれるような働き方を選択するつもりです。
そこに微塵も迷いはありません。

応援クリックお願いします