セミリタイアをするためには多額の資産が必要だと考えていませんか?
実はセミリタイアを経験する方法はいくつかあり、夫婦共働きの場合はさらに選択肢は増えます。
セミリタイアを経験することはメリットだらけです。
①セミリタイアが自分に合っているか分かる
②人生の価値観が変わる(確認できる)
③大切なもの・人との時間が増えて幸福度が上がる
本記事ではお金が無くてもセミリタイアを経験できる方法を紹介していきます。
子どもが生まれたら育児休業給付金でセミリタイアを体験
これは私も実際に使用した方法です。
子どもが生まれたら、男女問わず雇用保険加入者には原則育児休業取得が可能です。
期間は子どもが1歳の誕生日を迎える前日までです。
育児休業中は育児休業給付金が支給されるので、お金があまり無くてもセミリタイアを経験することができます。(給付には条件があります)
①育休開始~180日:平均賃金*の2/3
②180日目以降:平均賃金の1/2
*平均賃金:育休開始前6か月の賃金を180(30日(1ヶ月)×6)で除した額(賞与は含まれないが、残業代などは含まれる)
このように育児休業給付金は半年間は給料の2/3+社会保険料(厚生年金・健康保険)免除のため、手取り給与の8割程度は支給されます。
支給開始には育休取得から約2~4ヶ月かかりますが、お金が少なくてもセミリタイアを経験する絶好の機会となります。
私は第二子誕生後に合計10か月の育児休業を取得し、その生活の素晴らしさを痛感しました。
そして、育児休業終了後に退職し、真のセミリタイア生活をスタートさせています。
雇用保険の失業手当でセミリタイア体験
会社が倒産したり、会社都合で解雇されたりだけでなく、自己都合退職でも雇用保険から失業給付(基本手当)が支給されます。
会社都合の方が自己都合よりも早く・長く支給されることが多いですが、自己都合でも最低3か月は失業給付(基本手当)基本手当が支給されます。
会社都合退職で失業手当はいくら・どのくらい支給される?
基本手当の支給日数は以下の表の通りです。
縦軸:年齢 横軸:算定基礎期間(会社で働いていた期間*)
1年↓ | 1~5年 | 5~10年 | 10~20年 | 20年↑ | |
30歳↓ | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | – |
30~35歳 | 90日 | 120日 | 180日 | 210日 | 240日 |
35~45歳 | 90日 | 150日 | 180日 | 240日 | 270日 |
45~60歳 | 90日 | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 |
60~65歳 | 90日 | 150日 | 180日 | 210日 | 240日 |
基本手当の支給額は育児休業給付金と同じ平均賃金(賃金日額)を用いて算出されます。
ざっくり給料の50%~80%が支給されますが、高給取りだと上限額に引っ掛かります。
これは育児休業給付金も同様です。
①賃金日額が2577円~4970円の場合
賃金日額の80%
②賃金日額が4970円~12240円の場合
賃金日額の80%~50%を支給
*賃金日額:離職前最後の6か月の賃金を180(30日(1ヶ月)×6)で除した額(賞与は含まれないが、残業代などは含まれる)
各年齢において上限額が設定されているので注意
自己都合退職で失業手当はいくら・どのくらい支給される?
基本手当の支給日数は以下の通りです。
10年未満 | 10~20年 | 20年以上 | |
全年齢 | 90日 | 120日 | 150日 |
基本手当の支給額は会社都合退職と同じです。
しかし自己都合の場合は支給開始までに1~3か月必要になりますので、注意が必要です。
このように再就職先を探しながら、セミリタイア生活を経験することも可能です。
最低でも3か月は失業給付(基本手当)を貰えますから、その間にセミリタイア生活が自分に合うかどうか経験するのも悪くないと思います。
期間限定セミリタイアを繰り返す
これは実際に私の前職の人が実践している方法でした。
①セミリタイアする
②お金が無くなったら働く
③再びセミリタイアする
この方法で全国各地を転々とするらしく、37歳でこのセミリタイア旅をスタートさせていました。(独身男性の方です。)
1年以上働けば、3か月以上の失業給付が貰えますので、割と理にかなった方法だと考えています。
職種も変えたりして、飽きない様に仕事をしつつ、全国を旅してゆっくりしたいと言っていました。
独身でセミリタイア願望ある方は一考の余地はあるかなと思います。
夫婦で交代セミリタイア
これはわが家が実践している方法です。
ずばり稼ぐ役割とセミリタイアする役割を数年間で交代するという方法です。
稼ぐ役割がいるので、不労所得はあまり必要なく、資産も減りにくいのが特徴です。
共働きで家事育児をこなすことに疲弊する家庭は多く、セミリタイア願望がある人は子育て中こそセミリタイアしたい!と考えるのではないでしょうか?
わが家はそう考えて次のように行動しました。
①ペア育休(夫婦両方が育児休業取得)でセミリタイア生活を体験
②夫の私がチャレンジしたい分野を先に決定
③34歳で私が退職し、妻フルタイム勤務で稼ぐ役割
④私はチャレンジしたい分野で稼げるか実験しつつ、家事育児の役割もこなす
⑤40歳を目途に妻がセミリタイア予定(私が稼ぐ役割に変更)
稼ぐ役割とセミリタイアの役割(家事育児の役割含む)を分けた方が効率が良いです。
共働き時代の仕事と育児が両方中途半端な状態から脱し、妻は仕事メイン、私は育児と新しい分野へのチャレンジメインとなり、目標が明確になっています。
そして40歳を目途に妻がセミリタイアする予定であり、それまでに私が個人で稼げるようになっていなければ、企業に属して稼ごうと考えています。
夫婦交代セミリタイアで育児終了後のキャリア(チャレンジしたい分野)にも挑戦し、生涯現役で豊かな仕事ライフを目指しています。
そのためのセミリタイア期間です。
自分が興味のある分野・チャレンジたい分野で稼げるかを実験する期間がセミリタイア期間です。
早期セミリタイアのススメ
私は10か月の育児休業でセミリタイア生活に今すぐ飛び込みたいと考えました。
逆に妻はやりたいことがないから、会社で働きながら、やりたいことを考えてみるという結論になりました。
そこで夫婦交代セミリタイアを実行し、役割を変更できるようにすることで、夫婦間の不公平感を抑えました。
妻は仕事が嫌になっても40歳までという希望があるし、私も稼げるようになるリミットが決まっているので堕落した生活は送らないメリットがあります。
やはりセミリタイアを早めに経験することは非常に有意義だと思いますし、お金を減らさずに経験する方法もあります。
上記のような制度や方法を活用して、いち早くセミリタイア生活を経験し、自分がどう感じるか?を大切にしてほしいと考えています。