私はFPをやっていますが、巷のFP不要論には懐疑的です。
やはり子育て世帯ではFP相談している人が多いですし、FPを有効に活用する方法は沢山あると思っています。
FPに相談するな!は本質ではない
まず保険代理店や住宅メーカー、銀行のFP相談はあまりお勧めしません。
理由は背後にその会社の利益優先があるからです。
また大手の投信販売などもしてるFP事務所なども微妙です。理由はインデックス投信ではなく、アクティブ投信を買わせようとしてくる事務所もあるからです。
それでもこれらのことは本質ではありません。
何でも自分が無知なまま相談に臨んではいけません。
相手に利用される可能性が高まります。
ただFPは将来の必要な資金や保険・年金のシミュレーションなど自分では長時間かかるものをすぐに算出してくれます。
こういうFPの使い方は賢いと思いますし、あとはFP相談しながら、自分の価値観を再確認することが可能です。
FPに相談する前に必要なのは自分の価値観?
FP相談する人は2種類に大別されます。
①どうしたら良いのか教えてほしい人
②自分の考えが正しいか確かめたい人
①の人についてはアドバイスをしながら、その人の価値観を探っていきます。
相談者はどんな人生を望んでいるのか?
ライフプランや不安視していることから、その人の潜在的ニーズを発見していく作業をし、相談者の価値観やアイデンティティを明確にすることが大切です。
逆に②の人はアドバイスを求めているというよりは、専門家のお墨付きが欲しいのです。
そのため相談者の考えが変な方向にズレてなければ、承認します。
そして注意点として、「こういうパターンもあります」、「こういう人も増えています」などの今後考えてほしいケースについて触れて、考えるきっかけを与えます。
①と②の相談者もFPに相談しながら、自分の価値観や人生の目的を明確にしていく作業がFP相談の本質だと思っています。
お金の話はその人の考えていることや価値観が色濃く反映されますからね。
長い期間付き合えて、気軽に相談できるFPを作ろう
そして1回相談しただけでは価値観やアイデンティティの再認識は難しいです。
そして一度確立した価値観も数年たてば変化する時代です。
そう考えれば、価値観が合う、または同世代のFPなどと長い期間付き合いながら、1年に1度くらい気軽にお金や日常のことについて相談できるFPを作るのが理想だと思っていますし、そういうFPになりたいと考えています。
お金の相談だけでなく、FPPとの対話を通して、自分の価値観や望む人生を再認識してほしいと考えています。