私はセミリタイアしてから家事育児をメインに担当していますが、気づいたことがあります。
それは共働き時代は育児がタスクになっていたということです。
育児を仕事と同じような「こなすべきもの」と考えていました。
セミリタイアしてからは「豊かな時間」や「想い」という概念に変化しています。
本記事は共働き時代とセミリタイア後の育児概念の変化について紹介しています。
①育児と仕事の両立に悩んでいる人
②育児が辛い人
③仕事が辛い人
夫婦共働き時代の育児
私は子ども達が起きる前に出社し、妻は朝食を食べ終えたパジャマ姿の子ども達を自分の両親に引き継いて出社していました。
その後、妻の両親が子ども達を保育園に送ってくれていました。
保育園のお迎えは定時上がりでギリギリ間に合う綱渡りスタイルで、夫婦が18時までに帰れない時は妻の両親に迎えも頼んでいました。
帰宅後も21時までに寝かせるべく、夕食~風呂~遊び~絵本とルーティンのようにこなす毎日。
休日は自由度高めですが、歯医者や通院、予防接種など自由度が低い日もありました。
まさに仕事と育児を回すのに精一杯で、子どもの生活リズムを保つということだけ考えていた数年間でした。
そしていつの間にか育児=こなすべきタスクとなり、子どもとの時間の大切さを忘れていきました。
夫婦で長期の育児休業取得(ペア育休)
第二子誕生後に夫婦で長期の育児休業を取得しました。
俗にいうペア育休です。
この育休生活に入る前に妻の長期間の悪阻、新型コロナの感染拡大があり、慌ただしい妊娠期間だったのもありますが、非常に穏やかな日常でした。
息子の夜泣きがすごくて、1年半は壮絶夜泣き→イヤイヤ期→悪阻+新型コロナ→ペア育休という感じでしたので、このペア育休に入り、息子が生まれて3年後に初めて穏やかな気持ちで育児ができました。
心穏やかな生活に憧れていた私は「この生活をずっと続けたい」と考えてセミリタイアしました。
仕事が無いので、始業時間に間に合うように保育園の準備をさせる必要はないし、予防接種や遊びも保育園を休んでどこでも行けるし、理想的な「自由度の高い育児=子どもがやりたいことをできる環境と時間を作る育児」ができました。
セミリタイアしてからの育児
セミリタイアしてからの育児もペア育休中とあまり変わりません。
時間的制約が無くなったので、ストレスはあまり感じません。
子ども達2人の面倒を1人でみるのは大変ですが、妻には「私が独り占めしてごめんね」という感覚です。
子ども達と遊び・話し、子ども達が自由に遊べる環境と時間を作れる状態なので、とても満足しています。
育児のタスク化はもったいない・・
共働き時代も育児にフルコミットしてきたつもりです。
仕事以外の時間はほぼ家事育児につぎ込んでいました。
それでも共働き時代のフルコミットは「こなすためのフルコミット」であり、子ども達の想いや願いまでにはコミット出来てなかったのです。
「タスク=日々の育児」をこなすためにフルコミットしてた私がセミリタイアしてからは「子ども達の想いにもフルコミット」できるようになりました。
際限なく甘やかすわけではありません。
ペア育休中やセミリタイアして仕事の時間的制約が無いので、子ども達と時間を気にせず話し合うことができるようになったのです。
そこで親子対等の立場でしっかり時間をかけて話し合い、お互いを理解し、妥協案を探していく。
そういうプロセスを経ることがペア育休やセミリタイアして可能になったのです。
これにより子どもの考えをよく理解することができ、信頼関係も増し、子ども達との時間が更にかけがえのない時間となりました。