最近よく聞く言葉に「今の生活も大事にして、お金を使うところはしっかりと使い、豊かな生活を送りながら、将来的な経済的自立を目指す」があります。
これまで何の疑問もなく、私も同意見だったんですが、ちょっと疑問が浮かびました。
「現在の豊かな生活」と「将来的な経済的自立」をどちらを優先的に目指してるの?という疑問です。
個人的な結論はこの考え方は中途半端であり、どちらも手に入れられない可能性があると考えています。
その理由を解説していきます。
トレードオフの関係からは逃げられない
収入が同じと仮定すれば、倹約して支出を制限すればお金は貯まります。
一方で贅沢に使えば、お金は貯まりにくいです。
「今の生活も豊かにするために価値のあることに(メリハリをつけて)お金を使う」
という言葉はまともに聞こえますが、要は二兎追っている状態です。
人生はトレードオフの関係から逃げられません。
何かを得るためには何かを犠牲にしなければいけません。
このトレードオフの関係を無視して「多くのモノを得よう」としても上手く行かないことが多いです。
わが家は「今の豊かな生活」のために「経済的自立」を捨てました。
「今」と「経済的自立」の優先順位はどちらが高いのか?
果たして「現在の豊かな生活」と「経済的自立」の優先順位はどちらが高いのでしょうか?
私は断然「現在の豊かな生活」だと考えています。
その理由は「豊かな人生」とは「現在の豊かな生活」の連続だと考えているからです。
経済的自立は豊かな人生に必須ではありませんが、現在の豊かな生活は必須です。
「経済的自立=自由」という考えが広まっていますが、そうではありません。
自由という目的を達成するための1つの手段が経済的自立なのです。
「自由になるために経済的自立を達成しなければならない」と言うことはありません。
自由になるための方法は他にもいくらでもありますし、考え方の1つだと思います。
有限のリソースをどう使うかを選択する
私達のリソースは有限です。
特に時間は貴重です。
そのため私は「お金を稼ぐための労働時間」を減らしました。
そして「大切な人達=家族との時間」を増やしました。
私達のリソースは有限なのです。
時間もお金も体力も有限です。
そして最後はいつ来るか分かりません。
そう考えれば「将来的な経済的自立」など目指さずに、「現在の豊かな生活」を目指した方が豊かな人生になると思いませんか?
個人的には二兎追うためには圧倒的な入金力が必要だと思いますが、それも労働時間を増やす(=現在の豊かな生活にならない)のであれば、あまり意味は無いのかなと考えています。