よく「家計簿をつけているけど、お金が貯まらない」という人を見かけます。
残念ながら、家計簿をつけてるだけでは、お金は貯まりません。
お金を貯めるには「予算」と「家計管理」の方が重要です。
家計簿はこれらを構築するツールに過ぎません。
予算を組み、予算通りに家計管理することが重要です。
複雑な家計簿をつけるより、シンプルな予算作成と家計管理の方がお金は絶対に貯まります。
本記事ではお金が貯まる「予算の組み方」と「家計管理術」を紹介します。
お金を貯める秘訣は家計簿ではなく予算
本記事の結論です。
「予算を組みましょう!」
そして「予算通りに進捗管理するだけ」でお金は貯まります。
家計簿をつけるよりも、予算を組む方がはるかに大事です。
私は予算を組み始めてから支出が安定し、お金も貯まりました。
ここから私が実践している予算の組み方・進捗管理についてご紹介していきます。
これだけやればお金は貯まる!予算の設定方法
①手取り年間収入の把握
②目標貯蓄額を設定
③自動的に支出額が決定
手取り収入の把握
給料・ボーナス、児童手当、配当金などの全ての収入を把握してください。
ここで大事なのは手取り収入です。
額面年収1000万円でも手取りは約723万円です。
この場合使えるお金は1000万円ではなく、723万円となります。
手取り収入が分からない人は額面給料と賞与の約80%を手取り収入として計算しましょう。
税金関係をざっくり20%として計算してますが、1年経てばはっきりとした数字が掴めます。
(高収入の人は約75%を手取り収入にしましょう)
目標貯蓄額の設定と支出額の決定(予算の大枠)
次に目標貯蓄額を設定してください。
ここは各家庭の状況にもよりますが、手取り収入の10~30%が目安となります。
手取り収入が年間500万円なら50万円~150万円の貯蓄を目指すということです。
たまにSNS上には化け物レベルがいますが、いきなりは難しいです。
数年かけて貯蓄率の向上を目指していきましょう。
年間の手取り収入を把握し、年間の目標貯蓄額を設定したら、年間の支出可能額が決定しています。
これが予算の大枠は完成です。
それを12で割れば、毎月の目標支出額が決定します。
あとは各項目に予算を割り振るだけです。
予算と家計管理は4つの項目を抑えるだけ!
予算の大枠(年間支出額=1年間で使える金額)が算出されました。
次に大事なのは「固定費の把握」と「1年間のイベントの把握」です。
固定費の把握
固定費とは毎月必ず一定額かかるお金のことです。
家賃、水道光熱費、通信費、保険料などが該当します。
これらの金額を予算から引きます。
1年間のイベント費用(臨時出費)の把握
こちらは毎月は無いけど、年に1回か数回あるイベントの支出額を決定します。
例えば旅行代、車検代、子どものお祝い事、年払いの保険料などが該当します。
これらの金額をおおよそで良いので、計算して予算から引きます。
基本的にはこの4つを把握すれば予算管理は達成です。
①予算の大枠(年間支出額)
②固定費
③1年間のイベント代
④変動費(④=①-②-③)
これらの①~④の項目について家計管理していくとお金は必ず貯まります。
家計簿をつけて、支出を把握・管理していく
予算を組んだ後は予算通りに支出できているかチェックしていきます。
このチェックに家計簿を使います。
支出が分かれば、最悪家計簿は不要です。
毎月でなくても、数か月に1回のチェックでもOKです。
予算通りの支出を維持しているか?が重要です。
これを定期的にチェックします。
仮に支出が予定よりオーバーしていたら、数か月かけて予算通りになるように調整しましょう。
この時に家計簿があれば、節約ポイントを分析できるので、家計簿はつけてた方が良いと思います。
私は家計簿はアプリ(マネーフォワードME)を使用して、予算を管理してます。
ボタン1つで現時点での年間支出も表示してくれるし、クレジットカードも連携していれば、自動で家計簿に反映してくれます。
マネーフォワードMEの画像
これを継続すると目標額通りにお金が貯まります。
また現時点での年間支出の割合(予算と比べて多いか?少ないか?)を常に把握していると、倹約の意識が働いて無駄遣いが減ります。
逆に「家計簿つけているだけの人」はこの認識が欠けています。
家計簿をつけるよりも予算を設定し、進捗管理する方が大切です。
むしろ家計簿はそのためのツールに過ぎません。
予算の設定方法 テクニック編
予算設定の基本編だけ実行すれば効果は十分です。
本来、目標貯蓄額が達成できれば、細かい所は不要のはずです。
「突然の出費はどうなるの?」
「収入が落ちたらどうするの?」
1年間の予算を組んでも、その通りにいくとは限りません。
もし、予算と大きく乖離する現象が起きたら・・・どうすればよいのか?
予算を組みなおすだけです。
その都度予算を組みなおしましょう。
当初の予算案を修正し、実現可能なものにします。
・前年度の家計簿から削減できそうな費目を考える
・予算作成時に今年の支出増項目が分かってる場合(入園・入学、習い事等)は
あらかじめ増額分と同額の減少分を決める
→支出を一定にするため
私が予算作成で大事にしていることはただ一つ。
前年と支出を同額にキープすることです。
今年の支出を予想して、増額分があるなら、その同額分を他の費目で削減しないといけません。
これが大事です。
私は第一子が保育園入園時、保育料が毎月6万円でした。
これは予算作成時に分かっていたので、何とか削減項目をひねり出しました。
こういう努力が必要となります。
予算設定がうまくなると、予算と決算のズレが少なくなります。
私は3年ほどで予算と決算の差が約10万円になりました。
また予想外の出費に対しては、予備費を設定しておくと安心です。
大事なのは完璧な管理ではなく、目標を達成すること。
家計簿をキッチリつけても、お金が貯まらないと無駄になってしまいますよね。
【実例紹介】我が家の予算の組み方
我が家の2019年の収入や支出を参考に実際に予算の組み方を解説していきます。
まずは手取り収入の把握です。
額面給料:夫28万円、妻28万円
年間賞与:夫130万円、妻280万円
手取給与:(28万+28万)×0.8×12か月=約538万
手取り賞与:(130万+280万)=約328万
手取り給与・賞与合計:866万円
児童手当:12万円
年間配当金:50万円
総手取り合計:866万+12万+50万=928万円
簡易的に税率20%で計算してますので、実際の金額とは少し異なります。
2019年は年間928万円の手取り収入が見込まれました。
年間貯蓄目標:約450万円
2018年の支出が約450万円でしたので、それをベースに考えています。
またFIRE(経済的自立+早期退職)を目指してたので、目標貯蓄率は50%を超えています。
手取り収入ー目標貯蓄額=年間支出額
928万円ー450万円=478万円
478万円÷12ヶ月=40万円
支出額は月平均で40万円、年間で478万円と設定できました。
この478万円から固定費(家賃・水道光熱費・保育料・保険料・通信費)を除きます。
さらにイベント代(旅行や子どものお祝い事等)を除外します。
そうして算出された金額が食費や生活用品に使えるお金となります。
予算管理ができれば、お金の不安は減る
予算作成し、進捗を管理できる。
そして毎年の支出が一定に保つことができるようになると、お金の不安は減ります。
理由は「お金に振り回される状態」から「お金をコントロールできる状態」にレベルアップできるからです。
さらに出費が増えても対応できるから、収入に応じた生活スタイルへの移行も可能となります。
これは今後の人生で大いに役立つスキルだと考えています。
自分がどのような状態になっても、それに応じてお金をコントロールできるってすごくないですか?
皆さんも是非予算を作成し、進捗を管理してみてください。