私は2021年に退職するまでの9年間、メーカーで研究開発職として働いていました。
しかし退職後にチャレンジしているのはファイナンシャルプランナーや社会保険労務士です。
30代中盤にして新しい職種にチャレンジしている理由は複数あります。
①在宅かつ独立開業できる業種
(子どもや親の介護に対応するため)
②自分の興味のある好きな分野
(生涯現役で長く働ける)
③自分が社会的に貢献したい分野
(マネーリテラシー強化、男性育休推進等)
④自分の経験を活かせる仕事
(男性育休・資産運用・セミリタイア等)
理系人生だった私が30代でセミリタイアして新しい職種にチャレンジしようとしたキッカケと経緯をご紹介します。
株式投資やマネーリテラシーへの誤解と偏見
お金の勉強をする前は「投資=借金」という考えでした。
株で損して借金地獄となり一家離散・・・
多くの投資をしていない一般人が考えるのと同様に投資は危険と考えていました。
しかし勉強してみると・・・
今までの自分の常識が完全に破壊され、新しい常識に作り替えられました。
それほど衝撃的だったので、私はお金の本を読み漁りました。
それは妻に「この人は金の亡者になってしまった・・」と思われるほどでした。
社会の仕組みを理解→30代でセミリタイア
株式投資を勉強したことで株式会社を理解し、利益、株主還元、給料、労働者とあるゆることを学ぶことができました。
さらに年金や税、相続などについても勉強したことで社会の仕組みを理解することができました。
これは会社員生活にも非常にプラスに働きました。
本来株式会社がどういう存在か分かれば、従業員を大切にしない会社が多いのも理解でき、そこに憤ることも無くなりました。
会社のルールをきちんと把握した上で、どういう戦略を取るのか?は会社員時代のテーマでした。
就業規則などはかなり読み込みましたね。
就業規則に詳しいだけで、他の課の上司との繋がりができて、仕事も円滑に進みやすくなりました。(あと賢いイメージがつくのでお得でした)
この経験から知識不足で損する事が沢山あると気づきました。
そういう知識を届けて、子育て世帯がもっと楽に、心穏やかに生活ができる手助けをしたいと思うようになりました。
(私自身が息子の夜泣きや妻の悪阻で育児と仕事の両立にかなり苦しんだので・・・)
新型コロナ、長期育児休業で価値観が変化し、セミリタイアを決断
妻が第2子を妊娠し、妊娠後期に差し掛かった時に新型コロナが上陸しました。
私は研究開発職なので実験や測定に必要な機械がる会社に出社を余儀なくされました。
この時に冗談抜きで「生殺与奪の権利を会社に握られている」と感じました。
私は3月~5月までに全ての有休と在宅勤務制度(私の部署では基本NGで取得したのは私だけだった笑)を駆使して、出社を拒み続けました。
(妻が5月出産予定+息子の保育園登園自粛のため)
この新型コロナウイルスの件で、「企業に属していては、自分の大切なものを守れないかもしれない」と強く感じ、その対策を考え始めました。
長期男性育休で感じたこと
新型コロナ感染拡大の2020年6月から育児休業を取得しました。
それまでの夜泣き、妻の悪阻によるワンオペ育児から解放されました。
そして心穏やかな日常の時間でした。
幸いにも娘は息子ほど夜泣きが酷くなく、育児休業中は妻との時間も長くとれました。
それまではお互いに「耐え忍ぶだけで精一杯の生活」だったので、この育児休業中は素晴らしい時間となりました。
この育児休業中の生活を維持するにはどうしたら良いのか?
どういう働き方・キャリアを考えたらよいだろうか?
もっとお金を貯めて10年後に完全リタイアするより、今すぐセミリタイアした方がよいのではないか?
そんなことをひたすら考えていました。
セミリタイアするなら早い方が良い
そしてファイナンシャルプランナー(FP)だけでなく、男性の育児休業推進のためには中小企業に直接コンタクトできる社会保険労務士(社労士)の資格取得を考えました。
そしてやるなら早い方が良いと考えて、退職し勉強に集中することにしました。
このFPと社労士は育児後もやりがいを持ってできる分野であり、独立開業できる職種かつ在宅でできる仕事として選択しています。
セミリタイアは親の介護や子どもの不登校対策にもなる
妻の両親は隣に住んでいますが、私の両親は遠方に住んでいます。
私の兄も両親とは別の場所に住んでいるかつ在宅等が難しい(単純に忙しい)仕事なので、
もし親の介護問題が発生した場合は私が対応できるようにと考えています。
そのためにも在宅や自分で業務コントロールできる仕事にしたかったのです。
また子どもが不登校になっても対応可能にしたかったのもあります。
妻の仕事は出社が必要なので、私が働いても家庭のことはできるような働き方にしています。
本当に大切なものを守る(貢献する)ために
私は家族を大事にしています。
まずは妻と子ども達です。
次に自分の家族(両親と兄)と妻の家族です。
この大切なものを守るため(貢献する)に色々考えてきて、行動してきました。
お金を貯めて資産運用始めたのも不労所得を得るためです。
何のために不労所得を得ようと考えたかというと、家族のためです。
妻や子ども達、両親が苦しんでいる時に「お金が理由で選択肢を狭めてはいけない」と考えたからです。
妻の両親に介護が必要になった時に、「お金のことは心配せずに辞めていいよ」と言える状態を作りたかったのです。
私のセミリタイアや新しい職種へのチャレンジ、資産運用の目的はそこにあります。
お金に左右されず、「自分の大切なものを守れる人生」を妻にも子ども達にも送って欲しいと考えています。