私は33歳で正社員を退職しました。
28歳で結婚してから29歳で長男が生まれ、32歳の時に長女が生まれました。
子どもが生まれてからの慌ただしい日々の中で「何が無駄で何が大切か」を考えていました。
そして私は時短勤務・長期育休・主夫という選択を経て独立開業しておりますが、どれも毎日の生活を穏やかにする選択ばかりです。
この選択は「男の矜持」を捨てるものであり、「逃げ」なのではないか?と自問自答していましたし、今も時々考えます。
「男なら一家の大黒柱として稼ぐ必要がある」
「男は家のことよりも仕事」
そういう考えを私も当然かつては持っていました。
さらに個人事業主としてやっていけるのか?
ちゃんと稼げるようになるのか?
という漠然とした不安も当然あります。
そもそも吃音なのに、FPや社労士としての相談業務ができるのか?
ましてやセミナー講師とかできるのか?
そういう不安・悩みは常に付きまとっています。
でもこれがセミリタイアのリアルです。
セミリタイアして後悔はありません。
でも不安や恐怖は付き纏います。
思えば正社員として働いている時もそうでした。
・吃音の不安
・子どもがいつ体調不良になるか
・育児と仕事の両立生活への葛藤
・お金はあるが、理想の生活とは程遠い現状
・今後のキャリアが見えない不安
種類は変われど、セミリタイアして悩みが無くなる・軽くなるというのは言い過ぎかもしれません。
時間に余裕が生まれるほど、余計なことまで考えてしまうものです。
でもこの不安や悩みは自分の行動で変えることが出来る不安や悩みでもあると思います。
そういう面では正社員時代とは違い、「やるか・やらないか」の世界であるし、「会社や上司にやらされるか・自分でやるか」の違いもまたあると感じています。
自立と自律がリタイア生活に必要な能力だと感じています。
それに不安や悩みは悪い事ではありません。
むしろ不安や悩みが無い状態というのがおかしいのです。
不安や悩みを受け入れ、それでも前を進む人生が豊かな充実した人生に繋がると考えています。
私がこのように考えるようになったのは以下の書籍を読んだからです。
人生を変えた2冊と言っても過言ではありません。
特に第2の習慣で「自分の葬式で周りの人たちに何と言って欲しいか?」を真剣に考えた時に30代セミリタイアを決断しました。
ミッションステートメントの作成やブレない自分の軸づくりに欠かせない考え方を示してくれます。
完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change
私が前職時代に男性社員では初めての長期育児休業を取得する時にこの本を何度も読んで勇気づけられました。
特に課題の分離はとても重要な考え方で子育てや夫婦関係においても重宝している考え方です。
嫌われる勇気
もう1冊お勧めの本ができました。
真の成功とは心の平穏であると定義付けてくれた本です。
「心の平穏を得るために外側の成功を目指すのは遠回りである。最初から心の平穏=内なる成功を目指す」ためのヒントが詰まった本になっています。
Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法