年金定期便が届きました。
毎年誕生月に届くのですが、そこには昨年までの年金額と今年の年金額が記載されています。
私の場合は昨年までの実績が506,077円で今年は537,104円でした。
この1年で約3万円増えていることになります。
内訳としては
老齢基礎年金が31.3万円
老齢厚生年金が22.4万円
でした。
ここ2年は国民年金の3号被保険者(2号被保険者(=会社員や公務員)の配偶者)なので、厚生年金の増額もありません。
つまりこの3万円の年金増額は全て国民年金(老齢基礎年金)ということになります。
国民年金3号被保険者は年間51万円得している?
仮に現行制度が続き、65歳から年金支給開始、男性の平均寿命である82歳まで生きたとすると…
17年×3万円=51万円
国民年金の3号被保険者でいると、将来受給できる年金額が毎年51万円ずつ増えていくとになります。
さらに長生きすればするほど、受給できる年金額は増えます。
3号被保険者は保険料支払いがないので、不要論も強まっている背景としてはこういう不公平感があるのだと思います。
国民年金保険料を支払っても余裕で得をする?
令和5年の国民年金保険料は月払いだと16520円であり、年間約19.8万円です。
65歳支給開始、男性の平均寿命である82歳まで生きたと仮定すると、
51万円-19.8万円=31.2万円
国民年金は単純計算しても年間で31.2万円のお得となります。
保険料払うだけ無駄と言う声もありますが、これに障害や遺族補償も付いているので、素晴らしい公的保険であることは間違いないでしょう。
仮に支給開始年齢が現行の65歳から70歳に伸びたと仮定します。
70歳から82歳までの12年間支給となりますので、1年間国民年金に加入すると、12年×3万円=36万円年金額が増えることになります。
保険料は年間19.8万円ですから、36万円-19.8万円=16.2万円となり、仮に支給開始年齢が70歳になっても得する計算になります。
国民年金はどうやっても払い損にならない?
インフレ率が年2%だと仮定し、70歳支給開始で、現年齢が35歳だとしてもマイナスにはなりません。
実際には年金額もインフレに合わせて増加していくので、恐らくマイナスになることはほぼないと考えます。
75歳の年金支給開始年齢だと微妙ですが、その頃には平均寿命も伸びているでしょう。
色々と計算してみましたが、国民年金はやはりお得な制度だと思いますね。
さらに厚生年金とは違って年金の1階部分(土台)ですから、法改正による大幅な減額は考えにくいです。(老後のセーフティーネット的な位置づけのため)
それにしても3号被保険者がお得過ぎて、1号になるのをためらってしまいますね・・・
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