本記事はオリバー・バークマンの著作「限りある時間の使い方」の第8章「人生には「今」しか存在しない」を詳しく紹介・解説したものになります。
限りある時間の使い方
この記事を読めば、私達の時間の使い方に対する固定観念を知ることができ、「未来」のために「今」を犠牲にすることなく、「今を生きるため」のヒントが得ることができます。
私達は時間を道具化してしまっている
人は時間を所有してコントロールしようとすると、もう1つの弊害を生み出すそうです。
それは「時間を上手く使おうという強迫観念」です。
時間を上手く使おうとすればするほど、今日や明日は理想的な未来に辿り着くための単なる通過点になってしまう。
つまり「時間の道具化」という現象が起こるのです。
時間を手段として考えると、自分がどこに向かっているかを考えすぎて、自分がどこにいるかを忘れてしまい、人生の本当の価値を遠い未来においてしまいがちになるそうです。
その遠い未来(=完璧な自分)に辿り着くのことは一生ないのに・・・
そういう未来志向の人は「いつか何かをしたら」と考え、そこからが本当の人生になると考えてしまう。
例えば「セミリタイアやサイドFIREしてからが本当の人生だ」などのように。
今が辛い時に未来に期待するのは正常なことですが、大事な事が達成されていないから、満たされないと考え、問題が解決すれば幸せになれると考えるのは間違っています。
自分がどれだけ未来のために現在を犠牲にしてきたか?
最近の子育ても同じだなと思います。。
将来この子が最善の結果を得るために、今の子どもの時間を利用している訳です。
将来不安になりたくないから、今の子どもにあれこれをさせて、親が心の平穏を獲得したいのです。
「子どもの目的は良い大人になることでも、成長することでもない。まさに子どもとして存在していることなのだ。」と同書では書かれています。
今を生きるためにはどうしたら良いのか?
私達は自分自身を将来のための手段として使うという自虐的な行動を自ら選んでいるそうです。
そうすれば自分の人生を自分でコントロールしているという全能感を感じることができる。
この自分の人生をコントロールしている感覚は幸福感にも大きな影響を与えます。
目的志向・未来志向の人間は自身の行動の利害を未来に先送りにして、時間を有効活用する代わりに、今という人生をいきれなっているのです。
では今を生きるためにはどうしたら良いのでしょうか?
今を生きようとすると、それも苦しいのです。
今に集中しようとすればするほど、今に集中できなくなるのが道理です。
「今この瞬間にいようとする努力」も「未来志向の努力」も時間を最大限活用しようとしている点では同じなのです。
「今を生きるための最善のアプローチは自分は今ここにいるという事実に気づくこと」だそうです。
人生からなにかを得ようとするな
人生から得たものを持ち運べる外部など無い
今を生きるということは逃げられないという事実を静かに受け入れること
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