本記事はオリバー・バークマンの著作「限りある時間の使い方」の第5章「注意力を自分の手に取り戻す」を詳しく紹介・解説したものになります。
限りある時間の使い方
注意力とは人生そのものである
限られた時間をどんなに有効に使おうと思っていも、気が散る情報が次々と入ってくれば集中できません。
そして何度も気を紛らわせていれば、限られた時間はどんどん減っていきます。
本書では「注意力というのは人生そのもの」であると書いてあります。
「あなたが注意を向けてきた物事の総体が人生であるから」だそうです。
確かにその通りですよね。
ただ私もブログや勉強している時に、ついついスマホを見てしまいます。
そしてサラリーマン時代も仕事の合間にスマホを見ることも多かったです。
このように気を紛らわしてしまう原因や弊害についても本書では紹介しています。
注意力がないことで起こる弊害とは?
あなたが「くだらないものを見る時」=「それらに注意を向けること」は、あなたの人生の一部をそのくだらないもののために削っている状況であるとも言えます。
そのため集中力が途切れるという問題だけでなく、人生においてもっと他のことに注意を向けるチャンスを逃すことにもなると論じています。
あなたが何気なく触っているスマホや閲覧しているSNSはあなたの人生を削っているのです。
そしてスマホやネット・SNSはアテンションエコノミーの権化であり、あなたの注意力を際限なく刈り取る装置でもあります。
さらに怖いのは「あなたにとって何が重要か」の定義もネットやSNSは簡単に書き換えることができるということです。
インデックス投資で長期投資を志して投資を始めたのにインフルエンサーやSNSに影響されて次々と投資手法を変える個人投資家を多く見てきました。
そして何を体験していてもこんなツイートにできるなとか、このことをインスタに上げたいな、ブログネタにできるなと考えるようになってしまいます。
そして自分の世界の見え方が歪んでいることに気づけなくなる。
その歪みに気付くための注意力はすでにネットやSNSに完全に乗っ取られているからと。。。
人には気を紛らわせたい欲求がある
しかし私達はテック企業の陰謀(マーケティング)に一方的に巻き込まれている訳ではありません。
私達も共犯なのです。
目の前の重要なことから向き合うのが怖いから、気を紛らわせる何かを求めている。
そしてその気を紛らわせるものに喜んで時間と注意を差し出しているのです。
全ては自分の弱さを見て見ぬふりをするために・・
だからデジタルデトックスや山に籠るのは本質的な解決策ではないのです。
気を紛らわせるモノ(スマホやSNSやネット環境)を遠ざけても、気を紛らわせる欲求はあなたの内側に確実に存在しているのです。
その欲求自体をどうにかしないと注意力は戻ってこないのです。
そのためにどうしたら良いのか?
本書では6章の「本当の敵は自分の内側にいる」で紹介されています。
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