セミリタイアの方法

老後資金を投資に依存して大丈夫?

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

数年前に「老後2000万円問題」が話題になりましたが、そもそも何故みんな老後が不安なのでしょうか?

それは「何が、どのくらい、いつまでに必要なのか?」が分かりにくく、さらに「その時どうなっているか?」もよく分からないからです。
無理もないですよね。
今から数十年後の未来を予想し、的中させることは誰にも出来ません。

老後不安の解消ポイントは下記2点です。

老後不安を解消するポイント

①「未来を予想し備える」のではなく、「現況を把握し、管理する」こと

②現況を把握し、管理しながら、選択肢を少しずつ広げるよう行動する

未来を予想するのではなく、現況を把握し管理する

老後不安の始まり(私の場合)

私が老後不安を感じたのは結婚直後です。
ライフプランのシミュレーションをしており、その費用を計算していました。
夫婦で定年まで働いて、子どもは3人、県外の大学で一人暮らし、奨学金なし・・・

「全くお金たらん・・・やばい・・・これはどうにかしないと」という焦りがありました。
私はそこからお金に関する本を読み漁り、投資、保険の見直し、家計管理の方法を試行錯誤しながら実践してきました。

このように私はお金の知識を学び、実践し、改善することで、老後の不安をほぼ解消することができています

重要なのは投資ではなく、支出の把握とコントロール

私たちが老後不安を解消するために、最も必要なことは「投資」ではありません。
確かに投資は重要ですが、最も重要だと考えるのは、支出の把握とコントロールです。
そして可能ならば、この支出額をキープし続けることです。

「何を当たり前のことを・・・」という人もいるでしょう。

ただ子どもが生まれると、共働きなら保育園料、習い事、学費などの支出が増えていきます。
仕事と育児の両立で時間がなく、時間をお金で買うことも増えて、生活費も上がります
このような状況で支出額をキープし続けるのはかなり難しいと思います。

支出が増えても、収入も上がればいい?

どうせ収入も上がるんだから、支出が増えても大丈夫!
という考えもあるかもしれません。

人間の特性

①人間は将来を楽観的に考えやすい

②増えた支出を下げることは相当難しい

特に②はダイエットに例えるとわかりやすいです。
ダイエットの成功確率は約5%と言われています。
私は資産形成には成功しましたが、ダイエットは失敗続きです(笑)

ダイエットと同じで一度上げてしまった生活水準(体重)を下げるのは相当難しいです。

仮に収入が上がった場合、支出をキープしていたら、もっとお金溜まります。
その方が良いと思いませんか??

また子どもができれば、育児休業や時短勤務などで、DINKS時代に比べ収入が落ちることも考えられます。

日本の平均年収は下がりつつあります。
今後も少子高齢化に伴う増税等により、給料は上がらず、ますます収入が増えにくい時代になることも考えられます。

現況を維持改善しつつ、選択肢を広げる行動(投資)を

支出を管理しても、お金が溜まらない場合は?

この場合は宝くじ、レバレッジ投資、仮想通貨、FXで一攫千金は・・・絶対にしないでくださいね。

支出を管理してもお金が溜まらないのは収入が低いからです。
収入を上げる努力をしないといけません。

転職、副業、児童手当を貯めるが必要です。
決して「リスクの高い投資」に手を出してはいけませんよ。
投資は余裕資金もしくは長期間使用予定のないお金で行うものです。

ここまでのおさらい

①まず支出を把握・管理・維持する。
②そして収入をアップするため行動する。
③それから投資を始める

早くても投資は①を実行した後で②と同時並行でした方が良いでしょう。
その理由は「投資は必ず儲かるとは限らない」からです。

①を実行すれば、確実にお金が溜まります。
①と②を組み合わせれば、もっと確実にお金が溜まります。
でも③は不確実な未来です。

昨今の投資ブームに警鐘を鳴らすわけではありませんが、「投資に絶対はない」のです。

余裕資金やしばらく使わないお金は投資した方が良い

「結局投資するんかい!」っていうツッコミきそうですね。
結論から言えば、「した方が良いと思います」

子育て世代が老後を迎えるまではかなりの時間があります。
その間お金を銀行預金や貯蓄性の保険で眠らせておくのは勿体無いです。

政府は「つみたてNISA」や「iDeCo」などの制度を作って、「貯蓄から資産運用」を推奨しています。
こういうお得な制度は使った方が良いですね。

投資は「習うより慣れろ」で「継続すること」が一番大切です。
これらの制度を活用して、余裕資金やしばらく使わないお金(最低5年以上)で投資することを推奨します。

現況を把握・コントロール+知識で老後は怖くない

話が少し逸れましたが、老後不安の原因を思い出してみましょう。
それは「不確定要素」が多すぎるために「思考停止」に陥っているからです。

現況を把握・管理・維持していくと、数年もあればしっかり家計管理できるようになってきます。
この家計管理のスキルさえ身につけば、お金はきちんと溜まっていきます

このスキルにより収入増と同時に起こりがちな生活水準の上昇を食い止め、ますますお金が溜まりやすい家計となります。

余裕資金ができれば、長期で資産運用することで、より老後を盤石にする確率を高めることができます。

そしてもう一つ大事なことが知識です。
・会社の退職金
・老後の年金

この2つを押さえておけば、もはや老後不安は存在しません。

会社の退職金は企業によって変わりますし、転職を繰り返す又は自営業やフリーランスによりほとんどない人もいます。
また退職金は低下傾向にあるので、今の人たちと比較しても無意味ですが、参考にはなります。
退職直前の人に聞いたり、就業規則に書いてある退職金の計算式で計算してみましょう。

老後の年金も読めないと言えば読めませんが、退職金よりははっきりしています。
現在の国民年金は65歳受給で満額は年間約78万円(月6.5万円)です。

厚生年金は年収によって変わります。
平均年収400万円(月33.3万円)で40年間働いた場合は年間約88万円(月7.3万円)です。
国民年金も同時加入なので、78万円+88万円=166万円(月13.8万円)が老後の年金額となります。
こちらもすぐに調べることができる数字となります。

思考停止に陥らず、不確定要素を少しずつ潰していくことで、不安は解消されていきます。

老後対策は今から行動あるのみ!現実を知ろう!

老後不安解消のための行動まとめ

①支出の把握・管理・維持
②収入アップの努力
③余裕資金を投資して、長期で運用する
④老後のお金の知識をつける

まとめると簡単なことですが、私はこれが最も効果があると考えています。

「そうは言ってもな~老後なんて考えられない」という人のお尻に火をつける情報を。

・生活保護受給者の約半数は高齢者
・高年収でも生活水準が高いと老後破産しやすい

生活保護の方がお得!という人もいますが、少子高齢化の波で年金額はどんどん減らされていくでしょう。
そして年金額が減るのに、生活保護がそのままというのはあり得ないというのが個人的見解です。

そして生活水準が高いと年金ではカバーしきれません。
仮に40年間の平均年収が1000万円の人でも年金は毎月24万円しかありません。
年収400万円の人は月約14万円でした。年収が2.5倍あっても年金は2.5倍にはならないのです。

老後不安を解消する第一歩は現況の支出を把握・管理すること。
そしてそれを維持していくことが一番大事だと考えています。


応援クリックお願いします