私は子どもが2人いながら30代前半でセミリタイアできる状態となりました。
妻はまだ正社員で働いていますが、私は一足早くセミリタイア生活しています。
本記事では私たち夫婦が子持ちセミリタイアを可能にした要因と夫婦のセミリタイア戦略について解説します。
①夫婦でセミリタイアを考えている方
②今すぐセミリタイアしたい方
30代子持ち夫婦のセミリタイア戦略まとめ
本記事の結論となる夫婦のセミリタイア戦略は以下になります。
①夫婦共働きで資産形成
②夫婦間でセミリタイア願望を共有
③一馬力の収入+資産収入で生活できるよう倹約
④夫婦2人がパート勤務でも生活できるような資産収入獲得
⑤短期的セミリタイアを選択
⑥育児休業でセミリタイアの疑似体験をした
それでは順番に説明していきます。
夫婦共働きで資産形成
やはりセミリタイアするのに「お金」は必要です。
我が家は夫婦共働き正社員で稼ぐ力を上げ、生活費を抑え、投資を行い資産形成しました。
正直、多くの家庭でも同じようなことをやってますよね。
個人的に大きかったポイントは以下の通りです。
・結婚時に夫である私が転職
・妻の実家の近くに居住
・子供ができても生活費を維持
結婚時に夫である私が転職
私たちは遠距離恋愛だったので、結婚時にどちらかが転職する必要がありました。
結果的に私の年収は600万円→450万円に減少しましたが、妻は大企正社員のままのため、世帯年収は1000万円を超えてました。
結婚が事由の転職は男性有利、女性不利だと考えました。
男性は「家族できる=簡単に辞めない」、女性は「結婚=妊娠・育児」という印象になりやすいと考えました。
また世帯年収を上げるためには昇給しにくい女性が1つの会社で勤め上げた方が効率が良いし、キャリア形成もしやすいですよね。
当時はそこまで大きく考えていませんでしたが、私が転職しなければ、このセミリタイアは実現していないと思います。
チームで家事育児(義実家のサポートあり)
実家近くというか隣ですね(笑)
妻の両親の援助で家事育児負担が減りました。
その結果、夫婦共に子どもができても収入を下げずに、働くことが可能となりました。
また子ども関係の服やおもちゃなどの援助も生活費抑制に大きく貢献しています。
子供ができても生活費を維持
これは正直なかなか難しかったです。
我が家はほぼ粉ミルクでしたし、保育園も1歳から年間72万円かかりました。
生活費を維持するために72万円+α削減しました。
具体的には保険の見直し、外食・飲み会の抑制、自宅での禁酒などなど。
現在は子供2人になりましたが、実はDINKS時代と支出はほぼ同じです。
夫婦間でセミリタイア願望を共有
夫婦間の信頼関係は何より大事です。
またセミリタイアが自分の願望ではなく、相手の選択肢を広げる手段としていたことも大事な点かと思います。
「自分が仕事を辞めて、楽したい」とかは考えてなかったです。
私は「妻が仕事を辞めたくなったら、すぐに辞めれるようにしたい」と思って行動してきました。
まあ結果的に私の方が早くセミリタイアさせてもらいましたが・・・
片方の収入で生活できるようにした
セミリタイアは目的ではなく、人生の選択肢を広げる手段と考えていました。
なのでまずは「夫婦どちらかが仕事辞めたくなったら、すぐに辞めれる状態」を作ることを意識しました。
そのような意識があったので、必然的に生活費を抑える意識が働き、節約につながりました。
特に女性は出産・育児で体調の変化が激しく、仕事が継続できないかもしれない。
両親の介護問題がいつ始まるかわからない。
この2点を常に頭に入れて、稼ぎ頭である妻が急な退職となっても問題ない家計管理を心がけていました。
幸いにも何も起きなかったので、支出は減り、お金は貯まる一方でした。
夫婦2人でのセミリタイアも可能とした
これは私がセミリタイアする時に考えたことです。
私が退職後に新しい分野の勉強や、好きなことで稼ぐにチャレンジしている時は、お金を稼ぐことができません。
そういった状況で妻が退職に追い込まれる事由が発生した時に生活が破綻しないか考えました。
結論としては、夫婦共にバイトで月に10万円程度稼ぐことができれば、破綻しないという結論に達しました。
また妻が病気等になって働けない場合でも、私が再就職すれば破綻しないということも考えました。
短期的セミリタイアを選択
ここまでの長文を読んで頂き、「あれ?普通のセミリタイアとちょっと違う??」という疑問が生まれてませんか?
実は私たちが選択したのは世間一般のセミリタイアではありません。
短期的セミリタイアです。
短期的セミリタイアとは「数年間のセミリタイア」のことを指します。
夫婦が交互に数年間のセミリタイアを実行する
片方が生活費を稼ぎ、もう片方は好きなことで稼ぐにチャレンジ
チャレンジが成功→もう片方もセミリタイアしてチャレンジ
チャレンジが失敗→再就職→もう片方がセミリタイアしてチャレンジ
これを交互に繰り返すも可。
これまで説明してきたことは全てここに繋がります。
この考えはリンダ・グラットンの著作「LIFE SHIFT」の働き方とほぼ同じです。
私はこの本を読んでから、この働き方を目指していました。
・大金は必要ない
・若いうちから始められる
・子供との時間も増える
・人生において後悔が減る
まず夫婦のどちらかが生活費の大半を稼ぐので、大金は必要ありません。
資産所得はあくまでも補助的な役割で、メインではありません。
大金が必要ないので、若いうちから始められます。
そして若いのでチャレンジが失敗しても再就職しやすいです。
逆に転職エージェントに言われたのが「45歳くらいになると組織に戻るのが難しくなる」です。
なので40代でセミリタイアした後に「やっぱり組織に戻ろう」の方が難しいそうです。
家事育児もチャレンジする人が担当します。
今は私が日中に資格勉強や個人事業を行い、保育園の送迎などを担当しています。
子どもとの時間も増え、好きなこともできて幸福度も爆上がりです。
妻も面倒な家事育児負担が減り、「子どもの可愛いところの良いとこ取り」できるし、仕事にも全力を尽くせる環境です。決して悪いことばかりではありません。
「やらずに悔むより、やって悔む」の精神です。
「キャプテン翼」の岬太郎君パパの言葉です。
育児休業でセミリタイアの疑似体験
百聞は一見に如かず。
一体験は百見に如かず。
第2子誕生時に夫婦で約10か月の育児休業を取得しました。
この時までは「40代での完全リタイア」を考えていました。
しかし、子どもが小さい期間は今だけだし、自分がなぜリタイアしたかったのか?
色々夫婦で話し合い、考えました。
①子供が小さい頃にセミリタイアしたい
→子供が大きくなってからのセミリタイアに魅力を感じなくなった
②育休中はイライラが減った
→子育てには心の余裕が必要だと再認識
③将来やりたいことなら、早めに飛び込んだ方が得策
→いつやるの?今でしょ!
このような考えに至り、33歳でのセミリタイアに踏み出しました。
そして比較的やりたいことが明確になっていた私が先に退職しました。
まとめ
いかがでしょうか?
「30代で1億貯めてFIREやセミリタイア」できれば最高ですよね。
ただハードルが高い。すさまじく高いです。
だから多くの人が「40代でサイドFIREやセミリタイア」を目標にしています。
しかし、多くの人がセミリタイアしたいのは「今」なんですよね。
「今」セミリタイアするための方法は短期的セミリタイアしかないと思います。
「今」セミリタイアしたいという人は是非夫婦間で話し合い、短期的セミリタイアを検討してみてはいかがでしょうか?