セミリタイアの方法

30代でセミリタイアするメリット・デメリット

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私は33歳で正社員で働いていた会社を退職しました。
30代前半でのセミリタイアを決断した訳ですが、40代でのリタイアよりもメリットが多いと考えて決断しています。

一方で30代で退職という若さ故のデメリットも存在します。

本記事では30代でのセミリタイアのメリット・デメリットを挙げ、それについて解説していきます。

30代でセミリタイアするメリット6選

①資産形成が無理なく可能である

共働きで入金力アップ
転職で年収アップも狙える

20代とは違い、遊びたい欲もある程度落ち着くのが30代です。
結婚したり、子どもができるのも30代が一般化しています。

20代前半から働き始め、真面目に資産形成に励めば30代ではある程度の資産を構築することが可能だと思います。

私は24歳で大学院を卒業後は堅実に貯蓄し結婚時(28歳)の資産額は800万円でした。
妻にも同額の資産があり、結婚による資産合算により、28歳時点で1600万円の資産がありました。
子どもができても共働きを数年続け、30代前半でアッパーマス層に到達しています。

このように結婚・共働きを用いれば資産形成は独身時代よりもっと楽になると考えています。

②育休などでセミリタイアの予行演習も可能

育児休業
長期休暇(2週間)

子持ちなら育児休業も可能ですし、勤続年数が上がれば有給休暇の付与日数も多くなり、長期休暇が取りやすくなります。

長期の育児休業は育児休業給付金もあり、ある程度の資産形成ができていれば、取得をお勧めします。

もともとセミリタイア願望があれば、出世等にあまり興味がない人が多いため、育休取得や長期休暇で社内評価が悪くなっても気にしない人が多いはずです。

③子育て世帯でも時間に余裕ができる

晩婚化・晩産化が進み、30代後半でも新生児育児をしている人は多いです。
セミリタイアは育児と仕事の両立のハードルをグッと下げてくれます

時間的制約が少なく、イライラが減る
家族との時間が増えて、幸福度がアップしやすい

詳しくはこちらの記事で書いています。

④40代や50代に比べてリタイア後に社会復帰しやすい

Aさん:45歳で退職し独立→失敗して5年後の50歳で再就職
Bさん:35歳で退職し独立→失敗して5年後の40歳で再就職

どちらの方が再就職しやすいと思いますか?
実際に転職エージェントに聞いたところ、45歳以降は再就職が難しいと言われました。
しかし、40歳前の独立はたとえ失敗してもチャレンジ精神などを評価してもらえるとのことです。

確かに45歳での独立と35歳での独立は意味合いが異なり、前者は消極的、後者は積極的に捉えられやすいと考えています。

30代をキャリアの転換点と捉えるのも悪くありません。
私は大学時代から研究開発職を志し、9年間働いてきました。

現在はFPや社会保険労務士の資格を活かした仕事がしたいと考えています。
全く異なる分野です。

新しい分野にチャレンジするなら若い方が良いですよね。

⑤人生で大切なもの(価値観)が早めに固まる

これは育児休業を取得して感じたことです。

子どもが小さい時は人生で最も幸福な時間と言われています。
そんな時に仕事をしている場合ではないと考えました。

⑥配偶者のキャリア支援も可能

私が30代でセミリタイアすることで、妻は時短勤務→フルタイムに戻しました。
子持ち女性で妻だけがフルタイム勤務となり、出世も早そうです。

このように配偶者のキャリア支援というメリットも40、50代よりも30代の方が大きいと考えています。

妻は一度全力で仕事して、それに見合う対価が得られるか葛藤しています。
そういった働き方の支えになります。

30代でセミリタイアするデメリット

①社会的な繋がりが無くなり、健康不安も

「セミリタイア=退職する」ということなので、会社関係の繋がりは希薄になります。
新しい職場では正社員というより派遣やパート勤務が一般的だと思いますが、正社員の時と周囲の態度が違う場合があり、会社関連の付き合いはグッと減ると思います。

あんなに煩わしかった会社関連の付き合いが恋しくなるかもしれません。
実際に長期育児休業を取得したパパは「育休中は家族以外との会話が無く寂しかった」という人が多くいます。

これは経験してみないと分からないことですね。

そして30代という比較的若い段階で人間関係が希薄になると、ボケ・痴呆が進んだり、運動不足による健康障害が早まるリスクもあります。

30代から新たな人間関係作るのもなかなかしんどいものです。

②国民年金や国民健康保険の保険料負担が増大

会社員時代であれば厚生年金保険料として給与天引きされていましたが、退職後は自分で保険料を納付する必要があります。

国民年金の保険料だけでも毎月1.7万円程度必要です。
それに加えて健康保険料が必要です。

会社員時代は厚生年金保険料や健康保険料は会社側が半分負担してくれていました。
その会社負担分が無くなるので、厚生年金に加入していなくても負担はそれなりに大きいです。

30代でのセミリタイアは会社が負担する期間が40代や50代でのセミリタイアよりも短いので、当然支払う保険料も多くなります。

③世間体が悪い

田舎は特にこの傾向が強いと思います。
こちらの記事でもセミリタイアが失敗・後悔する原因の1つとして世間体を挙げています。

特に30代子持ちで夫がセミリタイアなんて、詮索され過ぎて何も聞かれませんよ(笑)

④給与の上がり始めで退職することに

日本企業は主に年功序列で給与が上昇していきます。
そのため20代や~30代前半はバリバリ働いても給料が安いです。

そして30代後半~50代までにかけて昇給カーブは上がっていきます。

30代でのセミリタイアは若い頃の安月給でバリバリ働いた”ツケ”を未回収のまま辞めることになりますので、一般的には損をします。

⑤人生が台無しになる可能性も

これはどの世代のセミリタイアに言えることですが、30代はまだ余生も長いです。
一寸先は闇ですから、未来に何が待ち受けているか分かりません。

40代や50代に比べて結婚・妊娠出産・育児など様々なイベントも待っている人も多いです。
夫婦や家族関係に問題が出るパターンもあるでしょう。

30代でのセミリタイアは40代や50代のセミリタイアに比べて余生が長い分、影響がより大きくなります。

そういった問題に対しても「セミリタイアを辞める=正社員として再就職する」準備もしておいた方が無難だと思います。

そして仮に正社員として再就職しても「その仕事が興味関心あり、チャレンジしたい分野」なら豊かな人生に繋がると思います。

セミリタイアの最大のデメリットは「人生は予測不可であり、金銭的に対応しにくい」というものですが、いつでも働ける準備をしていたら問題ないし、セミリタイアしても何かしら自己研鑽しないとすぐに飽きてしまうと思います。

30代セミリタイアのメリット・デメリットまとめ

メリット6選

メリット①:資産形成が無理なく可能である

メリット②:セミリタイアの予行演習も各種制度で可能

メリット③:子育て世帯には最も忙しい時期に時間に余裕がもてる

メリット④:40代や50代に比べ、リタイア後も社会復帰しやすい

メリット⑤:人生で大切なもの(価値観)が早期に固まる

メリット⑥:配偶者のキャリア支援も可能

デメリット5選

デメリット①:社会的な繋がりが無くなり、健康不安も

デメリット②:国民年金や国民健康保険の保険料負担が増大

デメリット③:世間体が悪い

デメリット④:給与の上がり始めで退職することになり損である

デメリット⑤:人生が台無しになる可能性も

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