育児休業を取得すると多くの場合は給料は0となり、雇用保険から育児休業給付金(以下育休給付金)が支給されます。
SNSでは育休取得したパパやママが「育休給付金の振り込みまだ??貯金が・・・」というツイートも散見されます。
本記事では育休給付金の支給までの期間となぜ支給にそれほどまで時間がかかるかを解説します。
この記事を育休前に読めば、育休給付金の支給を早めることも可能ですし、育休中で振り込みがなく不安な方も安心できる内容になっています。
育児休業給付金の支給まで平均3~4ヶ月かかる
育児休業を取得し、育児や家事に邁進すること1~2か月が経過した頃、「あれ?育休給付金が振り込まれていない!」と気づきます。
育児を開始した直後は育児に手一杯で余裕がありませんが、少し慣れた頃に貯金が減っているのに気付き、突如不安になりますよね。
ただでさえ育児で余裕がないのに、お金のことで不安になるのは嫌です。
結論を先に言うと、平均して最初の育休給付金の支給には育休開始から3~4ヶ月かかることが一般的です。早いと2か月で支給されますが、5か月もかかることもあります。
時間がかかるのは最初の支給だけで、その後は2か月に1回の頻度で支給されます。
・育休開始~180日:平均賃金*の2/3
・育休開始180日以降:平均賃金の1/2
*平均賃金:育休開始前6か月の賃金を180(30日(1ヶ月)×6)で除した額(賞与は含まれないが、残業代などは含まれる)
なぜ最初の支給にこんなに時間がかかるのか?
理由は次の章で解説していきます。
育児休業給付金の初回支給日は会社が申請書類を提出する時期で決まる
育児休業給付金は現在務めている会社が公共職業安定所(ハローワーク)に書類を提出し、ハローワークから支給されます。
そして育休給付金の申請書類が会社からハローワークに提出された翌日から7日以内に育休給付金は支給されることになっています。
つまり会社がハローワークに申請書類を早く出せば、その分早く育休給付金が支給されるということです。
ではなぜ初回の支給に3~4ヶ月もかかるのか?
それは会社がハローワークに申請書類を提出する締め切りがこう定められているからです。
「育休開始日から起算して、4ヶ月を経過する日の属する月の末日までに提出すること」
例えば6月1日に育休開始すると、6月1日の4か月後は10月1日で、その末日は10月30日なので、それまでに提出すれば良いということです。(支給は11月7日頃)
申請書類には育休開始前の賃金も含まれているので、給料が翌月払いだと育休開始から1ヶ月は必要となります。
そこからは締め切りまでの間にいつ会社が申請するかにかかっています。
ハローワークは申請書類が到着した翌日から7日以内に支払うことになっているのですから。
貯金に余裕がなければ、会社に申請を急かすのもアリ
上記の理由により、初回の育休給付金支給までに3~4ヶ月かかることが一般的であり、早いと2か月、遅ければ5か月かかります。
貯金に余裕があれば、慌てることはありません。
5か月が経過しても振り込まれない時は会社に聞いてみましょう。
すでに育休から復帰していても支給されますので、きっちり頂いてくださいね。
貯金に余裕がなければ、育休開始から1ヶ月程度経った頃に会社に問合せをしましょう。
「お金に余裕が無くて・・・」とは言いづらいと思うので、「育休給付金の振り込みはいつ頃になるのか?」を皮切りに「なるべく早く申請をお願いします」と添えておきましょう。
育休中の社員は存在感が薄く、人事担当者が申請を失念していることもあります。
不安なら1度会社に問い合わせてみましょう。
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