わが家は2020年5月に第二子が生まれました。
そこからペア育休を約10か月程度取得しました。
私はこの育休でアーリーリタイアからセミリタイアへと考えがシフトしました。
子どもが小さい間に退職し、子どもとの時間を過ごすことを決意しました。
本記事では私が育児休業を取得した理由と取得中の価値観の変化について、育休後に退職を決断した理由を記事にしています。
過去記事はこちらからどうぞ。
男性が育児休業を取得した理由
2020年の男性の育児休業取得率は約12.6%でした。
コロナの影響もあり、前年の約7%から大幅にアップしました。
かくいう私もこの12.6%の一人です。
まず妻の産後に6週間取得し、2か月ほど職場復帰して、その後に再び8か月間取得しました。
この育休は第一子の夜泣きが酷くて、妻と共に心身ズタボロになって経験から、第二子妊娠前から次は必ず育休を取得すると決意していました。
その時の体験記はこちらの記事で紹介しています。
私は金銭的な不安がないなら、迷わず取ることをオススメします。
理由は大きく分けて3つあります。
男性産後休・育休で出産後の妻の負担を減らす
産後の女性の身体は軽トラにはねられたくらいと揶揄されるほど疲弊しています。
その状態の妻に新生児育児のメインを任せるのは無理がありますよね。
産後の女性は鬱になりやすく、産後女性の死因第一位は自殺です。
これを防ぐために、パートナーは育休を取得し、新生児育児、母体ケアに注力する方が良いと考えています。
私も妻の負担を減らすために、産後6週間の育休を取得しました。
上の子の保育園準備、家事全般、新生児育児と仕事はしていませんが、大変な毎日でした。
この時期(産後すぐ)は正直、仕事をしている場合ではありません!
男性育休でセミリタイアの予行演習
私は育休取得前からアーリーリタイアやFIREを目指していました。
育児休業期間中は手取り給料の約8割が支給されるので、お金の面を心配することなく、リタイアの予行演習ができると考えていました。
(翌年の賞与はでませんが、育休中の賞与は社会保険料免除で手取りアップ)
もちろん育児メインで忙しいのですが、長期間仕事をしない経験はできました。
そして仕事から離れて感じること、予想と現実の差が浮き彫りになりました。
百聞は一見に如かず。
百見は一体験に如かず。
素晴らしい体験だったと思います。
ペア育休で夫婦円満が加速
共働き子育て世帯は非常に忙しく、自分の時間などほぼ皆無です。
だからこそ自由な時間が欲しくて、セミリタイアやFIREに憧れると思っています。
それはわが家も同様でした。
私も妻も毎日時間に追われ、やりたいこと、チャレンジしたいことに手を付ける余裕がありませんでした。
夫婦で育休を取得することにより、時間にかなり余裕を持てるようになりました。
読書や資格取得の勉強もしましたが、何より夫婦の会話時間が格段に増えました。
夫婦で将来のキャリアや働き方、これからの人生について、お互いの考えを話し合うことができました。
後述する退職はこの話し合いから導き出された結論です。
男性育休取得の感想
男性の育児休業取得についてはきちんと家事育児をこなすのであれば、間違いなく有意義な時間となります。
私のSNS上のパパ仲間もみんな肯定的ですし、妻や子どもにも好評のようです。
私も時間に余裕が生まれることで、心が穏やかになり、イライラすることが減りました。
家族との時間が増えて、幸せを感じることもできました。
肝心のお金ですが、株式相場好調ということで、働いていないのに総資産は増えていきました(笑)
育休中の生活が素晴らしすぎて、この生活を維持するにはどうしたら良いか?まで考えるようになりました。
結果的に退職を選択したわけですが、そこには色々な考えがありました。
育児休業→退職した理由
①子どもが大きくなってからのFIREは不要だと考えたから
②育休中に子どもとの時間が増えて、この時間を大切にしたいと考えたから
③妻の働き方の選択肢を広げることができるから
④やりたいことで稼ぐことにチャレンジするため
私は育休を経験して、子どもが小さいうちに時間をかけてあげたいと考えるようになりました。
そして子どもが自分の友達等と遊ぶようになれば、暇になることが分かりました(笑)
これは育児に注力するパパに声を大にして言いたいことです。
だからこそ、自分が働きたい(貢献したい)と思える仕事は何だろう?と考えました。
そして異分野であれば、早いうちに飛び込んだ方が良いだろうとも思いました。
私は退職後、朝夕夜は子どもたちと過ごし、昼は勉強やブログ執筆、家事をしています。
また私が退職し、育児に時間制限がなくなることで、妻はフルタイム勤務可能となりました。
妻が出世を目指すか、時短勤務で自分の興味のある分野にチャレンジする時間を作るかは妻の選択次第ですが、そのような選択肢を持たせることができたと思います。
ちなみに妻は退職に大賛成してくれました。
これは本当にありがたいことです。
終わりに
育児休業はセミリタイアを考える人であれば、予行演習のチャンスだと思います。
取得して損はありません。私は得られるものがはるかに大きかったです。
結局その体験した時間が素晴らしく、すぐに実行に移そうと考え、行動しました。
育児休業→退職により、自分の中の常識が覆されていき、家族の笑顔が増えました。
何より第一子の育休中に育児ノイローゼ気味になった妻が「育休取ってくれてありがとう」と言ってくれたこと。
この言葉に勝るものはないかなと思います。
その後、妻が人間ドッグで異常が見つかり、検査や3泊4日の入院する時も常に立ち会うことができましたし、子供たちの面倒も見ることができました。
この時も妻は「仕事辞めてくれてありがとう」と言っていました。
私は育児休業取得→退職して1年程度経過しますが、一度も後悔したことはありません。
次回はいよいよセミリタイアまでの過程シリーズ最終回です。
セミリタイアしてからの一日やセミリタイア後の価値観の変化を紹介します。