私たち夫婦は30代前半で準富裕層に到達しました。
「お金の不安を消す」=「選択肢を多く持てる」と考えて、資産形成に励んできました。
しかし必要以上の資産を貯め続けても、それは時間の無駄になってしまいます。
大事な事は選択肢を増やし続けるのではなく、選択する事!
そして選択しながらも選択肢をさらに増やしていくことだと考えています。
資産形成は家族の選択肢を増やすため
「お金の不安を消すこと」は多くの人が取り組みたいことだと考えると思います。
しかし、お金の不安を消すことに多くの人が成功するわけではありません。
個人的にはお金の不安を消すには「何ためにお金の不安を消したいのか?」という目的が大事な原動力になると考えています。
「何となく将来が不安だから・・・」とか「子どもには良い教育を・・・」レベルの目的ではなく、もっと具体的にした方が良いと思います。
私は子どもに良い教育を・・・とは考えておらず、「1500万円までは出す」と決めています。それ以上の出費は子ども達に頑張ってもらうつもりです。
またお金の不安を消す目的は「妻にお金や子どものことを考えずに、自由な人生をデザインしてほしい」というのがあります。
そのために必要な事として「生活費は月30万円」、「配当金で月10万円」、「夫婦で月20万円稼ぐ」の具体的な目標・達成ラインを設定しています。
ここまで具体的ならば目標まで頑張るのみです。
これからも生活費は月30万円を維持しつつ、配当金を増やし、労働時間を減らし、家族との時間を増やしていきたいと思います。
個人的にはセミリタイアに必要なものはお金ではなく、「決断力」だと考えています。
選択肢をいくら増やしても選択しないと意味はありません。
夫のセミリタイアは家族全員にメリットがあった
夫である私のセミリタイア(退職)により、家族全員にメリットがありました。
〇妻
①フルタイム勤務に変更可能(出世も視野に全力で働ける)
②毎日の家事育児負担の軽減、子どもの発熱等で休む必要なし
〇子ども達
①保育園が7時半~18時→8時半~16時半に変更
②空いた時間で自由な遊び(自分のやりたい遊び)が可能
③たまに保育園を休んで遊びに連れて行ってもらえる
④パパがいつも優しい(仕事のストレスないから穏やか)
〇私(夫)
①好きなことにチャレンジできる
②子ども達との時間をより多くとれる
③家族に貢献できていると実感でき、幸福感が増す
時間の余裕があるので、みんな穏やかになれています。
妻はフルタイム勤務に変更し、仕事のストレスが溜まっているようですが・・・
セミリタイアする前から行動は変化していた
・モノ言う平社員と化す
・部長と口論
・社内初の男性時短勤務者、長期育休取得者
昇給や出世の願望を完全に排除したというか、必要では無くなりました。
それよりも同僚やより良い組織づくりのために動くことが多くなりました。
「みんなが言いにくいが不満に思ってること」はなんでも上司に報告していました。
すると上司(直近の課長や次長)からは「何でも言ってくれるから、組織の不備が見つかって助かる」と評価が上がりました。
上司からの評価を気にしなくなると、逆に上司から評価されるのはよくある例です。
ただし、その上の部長とはウマが合いませんでした。
時短勤務の私に「残業が足りない」と言ってきたり、
「君の能力に足りないところはない」と言いながら自己申告より評価を下げられました。
時には口論にまで発展しましたが、この強権的な部長に喰らいついていたのは部署内では私ぐらいでした・・・
また前例のないことにも果敢に挑んできました。
第2子妊娠時に妻の悪阻が酷かったので朝の準備などをサポートするために時短勤務を申請し、そのまま出産後に社内初の長期育休(合計10ヶ月)を取得しました。
優先順位を明確にし、寄付を開始
・家族との時間を何よりも優先
・プレゼント代、妻の交際費、子ども関連費は削減しない
・寄付を始めた
家族との時間を優先するために仕事を断ったり、同僚からのヘルプを断ることもありました。
これは自分の判断基準に従い、基本的には家族の時間を奪われるような事柄は断固NOと対応してきました。そのうち、キャラ付けされて、ヘルプも要請されなくなり、逆に同僚が困ってる時に自分から手伝いを申し出ると感謝されるという展開が多くありました。
家計管理では厳しくしている部分とそうでない部分があります。
家族へのプレゼント代や妻の交際費、子ども関連はあまり絞ってません。
またひとり親家庭を支援する団体に寄付を行っています。
個人的には資産に余裕があれば、寄付を多くしていこうと考えています。
選択肢を増やすだけでは何の意味もない
「1億円貯まったら・・・」
「家族が一生安泰くらい貯めないと・・・」
もしセミリタイアした後にお金が足りなくなったら、また正社員で働いたら良いや。
そのために一応準備はしておこう。
それ以外は今を存分に楽しもう!
未来は誰にも分かりません。
だからこれで将来絶対安心!という確約はいつまでも得られないのです。
やりたいなら早めに飛び込む方が良い!
セミリタイアした今はそう考えることができます。
セミリタイア後も選択肢を増やすことは可能です。
セミリタイアしたら、後戻りできない訳ではありません。
選択肢を増やしても、いつまでも選択しないのなら、その選択肢に何の意味があるでしょうか?