主夫日記

自立と依存とセミリタイア

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2024年は読書量を増やしたいなと考えています。
2024年一発目の読書は「7つの習慣」にしました。


完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change

私の価値観に大きな影響を与えた本は2冊あります。
「7つの習慣」と「嫌われる勇気」です。

7つの習慣はこれまでに第3の習慣までしか読破していませんが、それでも人生を大きく変えるキッカケになった本です。

序章にセミリタイアやFIREに関係しそうな興味深い文章がありましたので、ご紹介します。

依存状態への反発として、人々は「足枷を捨てる、解放される」「自分を主張する」「自分らしく生きる」ことを求めるわけだが、この反発は実は、もっと根深く、逃れることのできない依存状態の表れでもある。

他者の弱さに気持ちを振り回され、あるいは他者や物事が自分の思い通りにならないからといって被害者意識を持つなど、内的な依存心ではなく、外的な要因に依存しているからだ

完訳7つの習慣より

この文章で外的な要因からの解放・脱出を理由にセミリタイアやFIREを目指す人は自立ではなく、依存状態にあるかもしれないと考えました。

依存と自立と相互依存

望む結果を得るために依存状態の人は他者に頼り自立した人は自分の力で動き相互依存の人は自分の努力と他者の努力を合わせて最大限の成功を手にするとあります。

しかしながら、現代社会では自立に重きが置かれています。

自立が強調されるのはこれまでの依存状態への反発である

完訳7つの習慣より

要は他人に使われる状態から脱したいという気持ちの表れです。

自分の好きな時間で好きなことをしたい=他人に縛られたくない

このように考えてセミリタイアやFIREを目指す人は多いです。

しかしながら、7つの習慣では真の自立とは次のようなことであると書かれています。

真に自立すれば、周りの状況に左右されず、自分から働きかけることができる。
状況や他者に対する依存から解放される。

完訳7つの習慣より

世の中にはハラスメントを平気でしてくる人もいますが、被害者意識を持たず、自ら働きかけれる人が一体どれだけいるでしょうか?

自立では超えられない現代社会の壁とは?

依存状態の人よりも自立した人の方が成熟しており、人間性が高いことは間違いありません。

しかし自立した人間でも生きづらい世の中なのが、現代社会なのです。

現代社会や人生というのは相互依存の関係性で構築されているからです。

自立では相互依存で成り立つ現実に対応できない。
自立すれば、個人としては有能だが、良いリーダーやチームプレーヤーにはなれない。

夫婦・家族・組織という現実で成功するには相互依存のパラダイムを持つ必要がある。

完訳7つの習慣より

自立した人間になれたと思っても、現実は相互依存から成り立っているから、成功するためには相互依存のパラダイムが必要だって言うのは無茶な話ですよね・・・

ここを諦めて一生独身を選択する人もいますが、自立というよりは外的な要因を排除したい(=外的な要因に依存)ということなので、そもそも自立していないことになりますね・・・

独身セミリタイア・FIRE民にはダメージがでかい原則ですね。

ここでいう成功というのは私的成功であり、社会的成功ではありません。

余談 独身セミリタイア・FIRE民について

私は否定も肯定もしませんが、確かに真に自立していれば、「配偶者や子供に左右されず、自分から働きかけること」ができます。

自分がどんなに働きかけてもダメで、自分の大切な人になりえなかったら、その時は自ら関係性を断てばよい話です(子供に関しては少し難しいかもしれないが・・・)

それを最初から面倒がったり、自分には不向きであると決めつけてしまうのは、少し勿体無いと感じます。

セミリタイアやFIREの目的が依存からの脱出になっていないか?

依存から脱出したいというのは正に依存状態への表れです。

そのため状況を変えても、人間性(依存状態のパラダイム)は変化していないので、遅かれ早かれまた同じ問題に直面します。

転職を繰り返す人が良い例ですね。

セミリタイアやFIREすると人間関係が希薄になる人も多いですから、そういう問題に直面していないだけで、実は依存状態のパラダイムのままという人は多いかもしれません。

自分を正当化することになりますが、私は「大切な人たちとの時間を増やしたい」と考えて、セミリタイアしました。

これは自分から働きかけた行動です。
依存からの脱出ではないと思っています。

やはりセミリタイアやサイドFIREの目的って幸福な人生には非常に大事なのかなと思います。

楽な人生は心地良いかもしれませんが、決して幸福な人生ではないと個人的には考えています。

現代社会が相互依存で成り立っている以上、そこに目を背けるわけにはいきません。


完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change


嫌われる勇気

この2冊は2020年の新型コロナの感染拡大していた時期(第2子の長期育休中)に読んでいました。

今年は社会保険労務士・FPとして本格的に活動スタートするので、自立だけでなく相互依存のパラダイムを習得すべく、第4~7の習慣まで読了し・実践したいと考えています。

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