セミリタイアの方法

なぜ30代前半でセミリタイアしようと考えたのか?

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初心に帰って、「なぜセミリタイアしようと考えたのか?」を思い出してみたいと思います。

きっと自分の都合よい記憶しか蘇らないと思いますが、それは皆同じですね。
客観的に自分のことを見れるセミリタイアブロガーは少ないと思います。

なるべく当時置かれていた状況を事実ベースで書きたいと思います。

セミリタイア決断は33歳 第2子の育児休業中

私がセミリタイアを決断したのは33歳の時でした。

当時は第2子の育児休業中で保育園も既に決まり、仕事復帰まであと2週間程度でした。

合計10か月の育児休業からの復帰がいよいよ迫り、「この育休生活を続けたい」と考えていた私は妻に退職→セミリタイアして個人事業主になることを相談したのです。

話を聞いた妻はセミリタイアを即決でOK、何なら「今すぐ辞めた方が良い!」と退職を食い気味でプッシュしてくれました。

本当に私には過ぎたる器の妻であります。。

育休復帰後の時短勤務と遠距離通勤のジレンマ・・・

私達は夫婦共働き正社員でした。

育休復帰後はお互いに時短勤務を選択する予定でした。(第2子の妊娠中から2人とも時短勤務)

しかし私の職場が車で片道1時間半という遠距離ということもあり、勤務時間を6時間にしても通勤で+3時間、拘束時間10時間という状態でした。

さらに時短勤務により手取りは減少。
当時年収480万円→300万円台になることは必須でした。

フルタイム勤務と同様の拘束時間で手取りは減少
私が遠方のため、妻も時短勤務せざるを得ない
子どもの夜泣きで睡眠不足となり、車通勤に不安もある

このように私の遠距離通勤がかなりネックとなっている状況でした。

研究開発職で時短勤務は可能なのか?

もう1つの問題点として、私の職種が研究開発職ということもありました。

研究開発職と言えば、実験や検討を重ねる職種です。

大学院時代は「とにかくバッターボックスに立ちなさい」と揶揄されるほど、打率よりも規定打席到達が重視される世界です。

そしてバッターボックスに立たないと打率は上がらないという性質も持っています。

そのような研究開発職では時間がかかる検討も数多くありました。
そういう検討が時短勤務でやりにくくなるのは、研究開発職として悶々とした気持ちになります。

さらにコロナ禍でリモートワークできない職種でもありました。
研究設備は全て会社にありますし、出社しないと仕事ができません。

第2子出産間近に発生した新型コロナで今後のキャリアや働き方の現実を痛感させられました。

このまま研究開発職としてやっていく方が良いのか?
そんなことをよく考えていましたね。

リモートワークや育児休業取得等で会社と少し揉めていた

育児休業については念入りに準備していました。
引継ぎ等もほぼ完ぺきに済ませ、同僚にできるだけ負担がない状態にしていました。

さらに子どもの出生後6週間で一度復帰し、2か月程度問題点を改善処理してから、再度育児休業を取得しました。

会社の上層部からは少し心無いことを言われたりしましたが、スムーズに取得できたと思います。

しかし、第2子出産間近の出社可否を巡って、少し管理職と揉めました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、出産間近の妊婦を抱える身としては、できるだけリモートワークしたかったのですが、管理職側は出社を強制してきました。

出社理由は「リモートワークできない人たちもいるから」でした。
人事総務や経理部門はリモートワークする中、研究開発職は一律出社。
「リモートワークできる人はして良い」という工夫も無し。

こうして私は有休を取得したりして、余計な出社は極力控える形となりました。

これも今後も同じ会社で働くのか?このような上司のために働くのか?を考える一因となりました。

30代前半のセミリタイアでお金に不安はあったか?

当時の資産はそれなりにありました。

さらに妻がフルタイム勤務したら、妻の手取りだけで年間支出を補い、配当金や分配金は今後も資産形成に回せると考えました。

そのためそこまでお金に不安はありませんでした。
ただ妻もすぐに会社を辞めると家計的に苦しいので、妻には「できるだけ40歳まで働いて欲しい」とお願いしました。

「その後は自由にして良いから」と。

この約束は現在は2年後の「妻38歳まで」に短縮されています。

セミリタイアの決め手は育児休業中の心穏やかな生活

やはりこの育児休業取得が非常に大きかったと思います。

夜泣きが酷い中でのフルタイム共働き生活
→妻の悪阻で時短勤務に変更しつつ家事育児ワンオペ
→出産間近の新型コロナによる非常事態宣言(保育園休園)+会社と揉める

このような数年を過ごした後に、非常に穏やかな日常が訪れたのです。
それは心惹かれますよね。

そしてこう考えたのです。

「もっと楽に生活しても良いのでは?」
「将来を不安視せず、今を優先しても良いのでは?」

この育児休業中に妻と今後の夫婦生活・価値観・働き方・教育方針・お金のことなどたくさんの会話をしました。

そして導き出された結論が「30代前半で夫がまずセミリタイアする」でした。

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