家計簿・資産運用

インデックス投資+高配当株戦略のデメリット

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

最近インデックス投資+高配当株投資のハイブリット戦略が流行っている(多くの人が採用している)気がします。

2022年は高配当株の成績が良く、インデックス投資は2010年代後半から流行し、つみたてNISAも若者世代を中心に広がりを見せています。
「S&P500は貯金」というパワーワードもありましたね。

私もこの「インデックス投資+高配当株のハイブリット戦略」を採用していますが、弱点(デメリット)もあると考えています。

それは「リターンも配当も中途半端であり、この投資方法を継続できない可能性がある」ということです。

本記事ではその弱点(デメリット)を中心に弱点克服のための方法も併せて解説していきます。

リターンではインデックス投資100%に勝てない

個人投資家の投資の最適解はインデックスファンドに長期投資だと考えています。

過去のアクティブファンドも85%以上がインデックスファンドに負けている実績を考慮すれば、インデックス投資+高配当株投資戦略がインデックス投資100%にリターンで勝つことは難しいと思います。

リターンや配当も中途半端で満足できない?

相場上昇にもついていけるし、配当金も少し多めに貰える投資戦略ではあります。

しかしリターンではインデックス投資100%に劣り、配当金も高配当100%ほど貰えません。

リターンと配当の良いとこ取りのつもりが、中途半端に感じてしまう人も多いと思います。

このハイブリッド戦略の最も大きなメリットは2つの欲望(リターンと配当)を継続的に満たし、市場に長く居続けることです。

他者の意見や成績を見て、リターンや配当のどちらかを重視するようになれば、悪い投資法(安心して継続できない)になる可能性も秘めています。

入金力や資産額が多くて初めて強力な投資手法になりえる

このインデックス投資+高配当株のハイブリッド戦略は入金力や資産額が多くて初めて成り立つ投資方法でもあると考えています。

2つの欲望(リターンと配当)を満たすためには、それなりの資産額もしくは早期に到達できる確信が必要だからです。

資産額による違い

インデックス投資のリターンは年5%
高配当株投資の配当利回りは4%と仮定

①運用資金1000万円の場合
A:インデックス投資100%のリターン:50万円
B:高配当株投資100%の配当:40万円
C:ハイブリッド戦略(50:50):25万円と20万円(配当)

②運用資金3000万円の場合
A:インデックス投資100%のリターン:150万円
B:高配当株投資100%の配当:120万円
C:ハイブリッド戦略(50:50):75万円と60万円(配当)

③運用資金5000万円の場合
A:インデックス投資100%のリターン:250万円
B:高配当株投資100%の配当:200万円
C:ハイブリッド戦略(50:50):125万円と100万円(配当)

毎年このような利益が確実に出る訳ではありませんが、このハイブリッド投資の鍵は「配当金の満足度」に左右されると思います。

運用資産が少なく、月々の配当金に満足できなくなると、高配当株投資の比率を高めてしまい、相場上昇のリターンを減らしてしまいます

月数万円の配当金は最初は嬉しいですが、すぐに慣れます。
そしてもっと配当金が欲しくなります。

私は月平均10万円になり、ようやく配当金への欲望が収まりました。

入金力や資産額を多くするお勧めの方法とは?

入金力や資産額を多くするなら、結婚して共働きすることが最も再現性高い方法だと考えています。
実際に私もこの方法で数年で資産額をかなり増やしました。

リターンと配当を追い求める投資戦略

私は高配当株は主にVYM(米国高配当ETF)に投資していますが、一部配当利回りが7%以上の超高配当株にも投資しています。

①インデックス投資:超高配当株=70:30
②インデックス投資:高配当株=50:50
を比較した場合①の方が配当金は多いと思います。
さらに相場上昇のリターンはインデックス投資70%から十分に得られる投資戦略です。

目先の配当金が欲しい人はこういう投資法もアリだと思います。
私はこの戦略を採用し、配当をインデックスファンド(つみたてNISAやiDeCo利用)に再投資しています。

まとめ

インデックス投資+高配当株のハイブリット戦略は良いとこ取りもできますが、中途半端な投資法になる可能性を秘めています。

それを防ぐには入金力や資産額を増やし、中途半端でも精神的な安定が得られる水準まで配当金を増やしていくことだと思います。

この投資手法は精神的な安定を得て、市場に長く居続けることが最大のメリットです。
それを忘れて配当金に傾倒したり、効率重視になると、悪い投資法に成りかねませんので、注意が必要だと考えています。

応援クリックお願いします