なぜインデックス投資を継続できないのか?
多くの投資初心者が投資スタートの手段として選択しているであろうインデックス投資。
その継続率はあまり高くないと言われています。
巷では「つまらないから」とか「退屈だから」という理由で溢れていますが、私は全く違うと考えています。
本日はアドラー心理学の視点を交えながら、なぜインデックス投資を継続できないか?を考え、インデックス投資を継続するために必要な考え方を紹介します。
”自分は特別である”という考えが邪魔をする
基本的に人間は「自分が特別な人間である」と考えています。
「特別な人間」とまでいかなくても「普通の人よりも優秀な人間」と考える傾向があります。
これが投資初心者がインデックス投資を継続できない最大の理由だと考えています。
そもそも投資をしている人間というのはどういう人達でしょうか?
①情報に敏感で、将来を見据えた計画性がある
②投資をするだけの金銭的余裕がある
③余暇時間にお金の勉強をするほど勤勉
④成長志向がある
個人的にはこのような傾向(特徴)があるかと思います。
どうでしょうか?
真面目で勤勉で金銭的余裕があり、将来を見据えた計画性もある。
素晴らしい人間性だと思いませんか?
客観的に見ても評価できる人間性ですから、主観的に見れば、もっと自信家かもしれません。
「自分は特別(優秀)な人間だ」と無意識に思うのも無理ありません。
インデックス投資の平均的なリターンなど耐えられない
このように優秀な人間がインデックス投資をスタートします。
最初は基本に忠実にドルコスト平均法で積立投資していきます。
そして数か月経ち、投資に慣れた頃にこのような欲が出てきます。
「もっと早くお金持ちになりたい」
誰もが通る道ですが、この考えには裏があると考えています。
「(特別な自分は)もっと早くお金持ちなれるはずだ!」
さらに投資初心者は多額の投資資金を運用している人、セミリタイアやFIREした人の発する情報を見て、「自分も早くその領域に達したい」と考えます。
この誘惑に打ち勝てる人はそう多くありません。
だからこそインデックス投資を継続できる人は少ないのです。
仮想通貨やレバレッジ投資、個別株に手を出していく人が多いです。
それが悪いわけではないのですが、「資産を効率よく増やすならインデックス投資」が最適と学んだはずです。
そして損失を出してしまいます。
その損失経験=失敗から自分は投資において凡人であることを学ぶのです。
凡人と腹落ちしてからはインデックス投資の継続が可能となりますね。
これは損失回避の面もあると思います。
「早くお金持ちになりたい」=「自分なら早くお金持ちに(当然)なれるはず」
多くの人が無意識に自分を特別であると考えており、投資においても無意識に自信家である場合が多いです。
投資におけるアドラー心理学の教え
まずは投資に限らず、自分は特別であるという概念を無くすことです。
”自分は特別”=”自分は成功するはず”と無意識に考えていることを自覚します。
普通=悪ではないのです。
私達は特別になりたいのではなく、幸福になりたかったはずです。
幸福を得るために特別になる必要はありません。
普通の自分を受け入れることが幸福には必要なのです。
わざわざ特別な自分になって、その特別な自分で内面を満たそうとする必要はないのです。
そんな遠回りをしなくても、普通の自分を受け入れて、内面を満たせば、それで幸福だと思いませんか?
平均的リターン以下でもセミリタイア可能か?
もしあなたが平均的なリターンに満足できない、平均的なリターンではセミリタイアやFIREに到達できないなら、それは計画の再構築が必要です。
平均的リターン以下でもリタイアやFIREを達成できるような計画を立てないと、実現は難しいでしょう。
人生の主導権を株式市場に委ねてはいけません。
人生の主導権は自分で握るものです。
たとえ株式市場が軟調でもセミリタイアできるような計画を立て、そのために努力をする。
それが豊かな人生になるのではないでしょうか?
投資は選択肢を増やすため、豊かな人生を送るための一手段に過ぎません。
レバレッジ商品にフルインベストよりも稼ぐ力を増やした方が圧倒的にセミリタイア成功率は高いのです。