「投資で失敗する」の定義は何だと思いますか?
「多額の含み損」、「高い株価で買い、低い株価で売る」でしょうか?
私は「株式市場から退場する」だと考えています。
本記事では投資で失敗しないための簡単な方法をご紹介します。
これはモーガン・ハウセル著の「サイコロジーオブマネー」で紹介されています。
投資失敗を避けるために誤りの余地を設けておく
投資で失敗を避けるためには「誤りの余地」=”安全域”を設けておくことがとても大事です。
”安全域”を設ける理由は1つ。
「予測を不要とする」です。
”安全域”というのは偶然性に支配される株式市場を安全に進み続けるための唯一の有効な手段なのです。
”安全域”とは具体的には「現金」や「債券」という風に考えて良いでしょう。
そもそも人は何故投資で失敗するのか?
私達は次のように考えてしまいがちです。
①将来には絶対的な正解があると思い込む
②「将来はきっとこうなる」と見通して行動しないと損をする
人は自分のお金に対する判断が苦手です。
結果的に甘い見積もりや自分に都合の良い予測を立てるから失敗するのです。
甘い見積もりや自分に都合の良い予測を立てるぐらいなら、何もしない方がマシだと思いませんか?
想定利回りを高く見積もったり、保有株式が今後数十年間増配し続けると考えたり、勝率の高い投資に多額のお金を投じることも、これらの甘い見積もりが原因です。
・想定利回りや増配率は低く見積もる
・95%の確率で勝てても、破滅するリスクは負わない
このような考え方も投資で失敗しないために必要な考え方になります。
現金や債券を持つことは守りではなく攻めの戦略である
誤りの余地(”安全域”)を持つ=現金や債券を保有することは一般的には「守りの投資戦略」と言われています。
しかし、”安全域”を持つことでどんなことも耐えることが出来るようなります。
そして株式市場から退場せずに、長期投資を可能とする。
それは結果的に「複利の力」という最大の利益を勝ち取る確率を上げる「攻めの投資戦略」であると言えませんか?
株式100%のポートフォリオが攻めでは無いのです。
いかに「複利の力」を得るか?
この最大の利益を勝ち取るためには「時間」が必要です。
”安全域”は株式市場に居る時間を長くするために設けるものなのです。
現金を保有することは無駄に見えるかもしれません。
しかしその現金があるおかげで株式市場に居続けることができたら、その現金のリターンは0%と言えますか?
複利の力を得るために現金は貢献しており、結果的に年平均利回り数%に値するリターンをたたき出していると考えるようにしています。
自分の投資方針は変わるということを前提にする
誤りの余地=”安全域”を設けることも大事ですが、「自分の考えが変わる」ということも自覚する必要があります。
私達は「これからもずっと今のままの自分でいられる」と錯覚しやすいのです。
今の投資方針だけでなく、生活スタイルや収入がずっとこのまま続くと考えるのは止めた方が良いでしょう。
この前提を踏まえて次のことを考慮する必要があります。
①極端なファイナンシャルプランを避ける
(超低コスト生活や高年収・高消費生活を避ける)
②サンクコストに囚われない
極端なファイナンシャルプランを避けることで、「持続性」を保つことができます。
何度も言いますが、投資における最大の利益は「長期投資における複利効果」です。
「複利の力」を得る確率を上げるには持続性がカギとなります。
そのため極端な生活を避けるのは必須です。
また過去の言動に囚われないことです。
サンクコストに囚われて新しい行動を取れないのは勿体ないと思いませんか?
私はこのブログでJEPIやQYLDを全売却したことを報告しましたが、2か月足らずで恥ずかしげもなく買い戻しています。
サンクコストに囚われては変化についていけません。
未来の新しい自分の足を引っ張るサンクコストは考えないようにしましょう。
これは投資だけでなく、日常生活やセミリタイアやサイドFIREにも言えることですね。
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